こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。

平昌オリンピックで女子団体パシュートが金メダル獲得!2分53秒89というオリンピックレコードだそうです。すごいですね!おめでとうございます!!

 

団体パシュートとは3人で隊列を組み、3人目がゴールしたタイムを競う競技で、今回日本チームは個人で既に2つのメダルを獲得している高木美帆選手、そのお姉さんの高木菜那選手、佐藤綾乃選手、菊池彩花選手の4名でチームを組んでいました。

 

個人では勝てなくても、チームでなら勝てる!日本は本当に団体戦が強いなと思います。パシュートチームの皆さんのインタビューや特集を見ていると、様々な工夫と努力をした結果として金メダルを獲得されたということが良くわかります。

 

3人の一糸乱れぬ一直線の隊列で、空気抵抗を少なくしたり、先頭の選手がカーブで入れ替わる際に速度を落とさないようにしたり、特に先頭選手の順番に関しては、最速の高木美帆選手を最後のラップで先頭に持ってくることで、タイムが上がるようにするなどたくさんの工夫をされていました。

 

こういった工夫が実現できるのは、日本人の「共鳴力の強さ」にあると私は思います。

 

言葉にしなくても、空気の振動で相手の動きや思いがわかる、相手に共鳴する力。これは、本当に経験やともに過ごす時間の長さなど、鍛錬の賜物!!

 

蛇足ですが、日本語にはこの共鳴力を表す言葉がたくさんありますよね。

  • 空気を読む
  • 阿吽の呼吸
  • つーかー

など、他者と同じ空気・呼吸を大切にしていることがわかります。

相手を思う気持ちの強さや協力して何かを成し遂げる力は日本人が本当に自信を持つべき才能、能力です。そして、どんな人でも鍛えればその能力は開花します。

共鳴力を日常に活かせていない

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せっかくこの共鳴力を持っているのに、日常のコミュニケーションにおいて発揮できていない人がとても多いように感じます。

  • 相手が何を求めているのか
  • 相手がどう感じているか

相手の欲求や感情を想像することができれば、それを満たす行動をとればよいだけです。それによって相手に喜ばれ、仕事であれば報酬をもらうことができますし、恋愛であれば相手からも好意を抱かれることになります。

相手の考えていることがわからない場合はどうしたら良いかというと、相手に率直に聞いて確認してみればよいのです。

共鳴力が磨かれていないうちに相手のことを想像しても、それは見当違いの可能性が多いにあります。見当違いなままこちらが行動に移しても、「お節介だ、余計なことをして」など、せっかくこちらが良かれと思ってやっていることでも逆に迷惑がられてしまうかもしれません。

そしてだんだん経験を重ねていくと、共鳴力が磨かれて相手の求めていることが相手の顔を見ただけでわかったりしてくるものです。

共鳴力があるが故に自分を抑えてしまう

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相手のことを考えすぎて自分の思いを伝えられなくなってしまう人も多いように思います。

 

私は小さい時にアメリカに住んでいて、仲良しの友達は、中国人・韓国人・アメリカ人と国籍は様々でした。そして、アメリカでは自分の考えを伝えるのは当たり前で、他の人にどう思われるかなんて気にしたこともありませんでした。

しかし、日本に帰国して自分の考えを言うと「え!そんな風に思ってるの?みんなと違うね~」という感じでなんとなく仲間外れな気分になったことがありました。まだ小学生だったので、仲間外れにされたくないという一心で、とにかく目立たないように、みんなと同じにしなきゃという思いで、日本の生活に慣れていきました。

 

大人になって冷静に考えてみると、

共鳴する=他の人と同じ考えを持つ

ではなく

共鳴する=他の人の考えを受け入れる

 

相手が〇だと思っている。私は△だと思っている。

なぜ「△だ!」と言えないかというと、相手の考えを自分と一緒かどうか、それが良いか悪いかで判断してしまうからなんですよね。

相手の考えを、良い悪いで判断するのではなく、「〇だと思っているんだ、そうなんだね。」と受け入れ、理解するだけで良いのです。「私は△だと思っているよ。」と言ったとしても、それは相手を否定しているわけではなく、自分の言いたいことを言っているだけなのです。

共鳴力を磨いてコミュニケーション上手になるポイント

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  • 相手の考えを想像する
  • 相手の考えを聞く
  • 相手の考えを判断せずに受け入れる

家族、仕事、色々な場面で共鳴力を磨いてコミュニケーション上手になりましょう。そうすれば、もっと楽しく自分らしく生きられること間違いなし!