今朝、「パーン!」という大きな音で目が覚めました。何か爆発した?と夫も驚いて寝室を出ます。しばらくすると「テレビがまったくつかない」とのこと。まさか、さっきの音はテレビ周辺の電源系統がおかしくなってしまったのか?と…

トラブルは不幸にも同時に起きることが多いです。そしてその原因を違う出来事と結びつけてしまいがちなんですよね。パニックになって適当に色々試してみたら余計にトラブルが悪化するなんてこともあります。

長年ITヘルプデスクでトラブルシューティングをしてきたので、よくこういったお客様の対応を経験しました。

今回は我が家で起きたトラブルを例に論理的な原因切り分けについて、考え方をまとめてみたいと思います。

ポイントは状況整理、原因切り分け、状況改善の3つです。

事実から冷静に状況を整理する

今朝我が家で起きたことを夫の言葉通りに捉えると

何かしらの爆発音がした

テレビが全くつかない

となり、恐らくこれだけを聞いたら、「テレビが爆発してつかなくなった」と判断してしまいそうです。

そこで、冷静にテレビの状況を見てみると

テレビの電源はついている

チャンネルやYouTubeが映らない

ネットワーク接続ができていないというエラーが出ている

ということがわかりました

原因を1つずつ切り分ける

テレビの電源は付いているがネットワーク接続ができていないということがわかったので、次にやるべきことは、どこに原因があるのか?

ということを切り分けることです。

テレビ側なのか、ルーター側なのか?

どちらに問題があるのか?ということですね。

そこで、他のデバイスでインターネットに接続ができているのかを確認してみます。

もし他のデバイスも接続できないのであれば、ルーター側に問題があるということがわかります。

WiFi接続しかできないタブレットを試してみたところ、ネットワークに接続されており、YouTubeなどの再生も問題なくできました。

つまり、インターネット接続はできるということになります。

次にテレビ側を見てみると、テレビはルーターとWiFiではなくネットワークケーブルで接続されていることがわかりました。

そこで、次に行うのは、ネットワークケーブルの抜き差しです。

テレビ側を抜き差し→改善なし

ルーター側の抜き差し→改善なし

次にネットワークケーブル自体が原因という可能性もあるので、本来はネットワークケーブルを別のものに差し替えるという作業を試したいところですが、我が家に予備がないのでここは確認できず。

試しに、ルーターを再起動してみましたが、有線でのネットワーク接続は復旧しませんでした。

原因究明よりも状況改善を優先する

さてここまで朝起きてから15分くらいですが、私がそろそろ身支度をして外出しなければなりません。

原因は結局まだわからないままですが、大切なのは状況を改善すること。

今回であれば、夫と子どもたちが「テレビでYouTubeや Netflixを見られるようにすること」でした。

そのため、有線接続は諦めて無線での接続に切り替えました。

WiFiは他のデバイスで既に使えていたので切り替えたところ問題なくネットワークに接続することができるようになりました。

根本原因をつきとめることも大切ですが、今求められていることは何か?それを叶えるためにはどのような代替策が必要か?を考えて対応することが重要です。

爆発音はなんだったのか?

さてさて、あの「パーン!」という爆発音はなんだったのか?

ふと、昨日の夜、風船を膨らませて子どもたちが遊んでいたのを思い出しました。

もしかして、風船が割れた音では?

カナダの朝は最近寒いので、夫が暖房を入れていました。暖房器具(壁沿いの床に設置されています)の近くを見てみたところ、風船の残骸がちらほら。

暖房で温まって風船が割れたのでした。

電源がショートして爆発したわけではなくて本当に良かったです。

まとめ

今回は我が家のトラブルを例にトラブルシューティングの方法をお伝えしました。トラブルが起きると焦ってしまいがちですが、冷静に整理→原因切り分け→状況改善の対処をしてみてください!