ビジネスシーンでは様々な場面でリサーチ力が求められます。自分の専門分野や経験則だけで仕事が成り立つのであれば必要ないかもしれませんが、既に決められた作業をする時以外、は必ずと言っていいほどリサーチ力が問われます。
リサーチができることは、仕事ができる人の条件の一つだと私は思っています。
今回は、ビジネスシーンで必要になるリサーチの型を分類してみました。それぞれの目的と合わせて、どのようにリサーチすべきかを参考にしてもらえたら嬉しいです。
問題解決型のリサーチ
日々の仕事の中で、問題やトラブルが発生することはよくあります。問題を解決しなければ仕事が進まない。そんな場合は、問題解決型のリサーチを行うことになります。
例えば、システムやアプリにエラーメッセージが表示されて使用できない場合。ヘルプデスクやサポートに連絡できる場合はそれでも良いのですが、エラーメッセージの内容をインターネットで検索してみると同じようなトラブルに対する対処法が既に示されていることが多いです。
具体的なエラーメッセージがない場合でも、「〇〇ができない」といった状況を検索してみることで解決策が見つかることがあります。
比較型のリサーチ
何かと何かを比較して判断を下さなければならない場合は、比較型のリサーチを行います。
例えば、AとBの会社、どちらと契約するかを判断しなければならない場合、A社とB社の知識、専門家の人数、契約条件、契約金額などを調べて比較表にすることで判断がしやすくなります。
前例型のリサーチ
新規プロジェクトを開始する場合、新規ビジネスを開始する場合など、何か新しいことをスタートする場合は、前例型のリサーチを行います。
例えば、イベントを企画運営するプロジェクトを立ち上げる際に、過去の類似するイベントの前例を調査して、イベントの進め方やスケジュールの参考にすることができます。
市場分析型のリサーチ
新規事業展開、販促、マーケティングなどの場面では、市場傾向分析型のリサーチを行います。
市場規模、市場傾向、競合他社の情報などはもちろん、独自に消費者へのアンケートやインタビューなどもリサーチ方法として有効です。
ターゲット型のリサーチ
誰を、どこをターゲットとしてアクションを起こすのか?を判断したい場合は、ターゲット型のリサーチを行います。
例えば、広報PRの場合、どのメディアに対してプレスリリースを出すかをリサーチする必要があります。テレビ、雑誌、ラジオ、新聞などあらゆるメディアの中から、自社の事業内容を取り上げてもらいたい対象メディアをリサーチします。
このリサーチの成果物は、リストになります。
提案サポート型のリサーチ
何かを提案したり主張したりする場合、内容に説得力を持たせるためには、提案サポート型のリサーチを行います。
提案内容に対して、具体的な根拠となる数値や研究結果などをリサーチし、自分の主張や提案が正しいことを論理的に説明できるようにします。
まとめ
6つの型に分けてリサーチ力が問われるビジネスシーンをご紹介しました。どれも、誰のために何を?ということがリサーチを行うための原点になります。
何か調べ物をしなければならない場合は、ぜひこの型に合わせてリサーチの目的を明確にしてから調べてみてください。