新規事業の立ち上げ、新しい業務、課題の解決など、どんな仕事をする上でも事前にリサーチし、データに基づいた判断を行うことはとても大切です。
自分の頭の中に全ての答えがあるか、よほどの専門家や経験者でなければ、一切調べずに仕事ができる人はいません。
むしろ、専門家や経験者の中でも良い仕事ができる人は、常に自分の専門分野の最新の情報や知識をリサーチして取り入れていることの方が多いです。
今回は、リサーチをする人が大切にしたい8つのことをまとめてみました。リサーチが楽しくなると仕事も楽しくなります!
探究心
私は物事について興味を持ち、調べよう!という探究心が、最も大切だと思っています。
なぜこうなっているのか?
他はどうしているのか?
どうしたら最短で成果がでるのか?
など、時には視点を変えて違う角度から調べてみると思わぬ発見があるものです。それを楽しめると仕事が何十倍も楽しくなります!
クリティカルシンキング
「批判的思考」と訳されたりしますが、論理的・構造的且つ創造的に考えることで問題を特定し、仮説を立て、何をリサーチすべきなのかを設計・計画します。
クリティカルシンキングがどんなものかわからないという人は、ぜひ一度学んでみると良いと思います。
私はグロービスというビジネススクールでクリティカルシンキングの授業を受講したことがありますが、とても勉強になりました。
分析力
単にリサーチしただけではただの情報の山でしかないので、そこから何が導き出せるのか?傾向やパターンなどを分析してまとめることが重要です。
高度なリサーチを仕事とする場合は、データや統計解析ツールなどの知識も必要になりますが、一般的な仕事でリサーチをする場合は「何のためのリサーチか?」に立ち返り、目的に合わせて分析結果をまとめることを意識すると効果的です。
結果のまとめ方については以下の記事も参考にしてください。
喜ばれるリサーチ結果の見せ方・伝え方の極意
https://dp-connection.com/blog/5748
信頼性の確認
リサーチしたデータが、正確で信頼できるものであり、結論が妥当であることを確認するためには細かい点まで注意する必要があります。
特に情報の参照先が信頼できる機関や情報提供元なのか?統計の場合は、統計データが信頼できる母数を調査した結果なのか?など、信頼性を確認し、結論を導きだすのに適した情報なのか?ということを確認します。
コミュニケーション能力
顧客、関係者、同僚など様々な対象者に研究成果を効果的に伝えることができるコミュニケーション能力は非常に重要だといえます。
せっかく良いリサーチができても、それが人に伝えられなければ最終的にリサーチの目的を達成することはできません。
タイムマネジメント
リサーチをしているとそれに没頭しすぎてしまうことがたまにあります。しかし、ビジネスでリサーチを行う場合、期限が必ずありますので、タイムマネジメント能力は重要です。
納期を守り、質の高い仕事をするために、時間を効果的に管理することを意識します。
プロジェクトマネジメント
リサーチ自体に数ヶ月〜数年といった時間をかける必要がある場合、そのリサーチ自体がプロジェクト化することがあります。計画、予算、実行を含め、最初から最後までプロジェクトを管理する能力が求められます。
例え短い期間のリサーチであったとしても、一つのプロジェクトと捉えて作業工程を管理するように意識すると、抜け漏れなくリサーチを行うことができます。
最新サービスやアプリの活用
つい数十年前までは図書館でリサーチすることが多かったと思いますが、今はインターネットを使ったリサーチが主流です。もちろん専門的且つ信頼できる情報は書籍や専門家のまとめたデータであることは重要ですが、ITツールを活用することでそういったより信頼できる情報をリサーチする足がかりをつかむことができます。
Googleなどの検索エンジンはもちろんですが、研究結果を調べたければ論文のデータベースや広報であれば雑誌の検索ができるアプリなど、新しいアプリやサービスが日々リリースされているのでアンテナを貼っておくとよりリサーチが効果的・効率的にできるようになります。
まとめ
リサーチは、データに基づいた意思決定を行うために必要不可欠です。ビジネスパーソンとして成功するには、リサーチ力を磨くこと以外にも、クリティカルシンキング、プロジェクトマネジメント、コミュニケーション能力などさまざまなスキルを兼ね備えている必要があると思います。
ただ、多くのスキルの前に「なぜ?」という疑問や探究心を持つことが最も重要だと私は思います。
リサーチが楽しい!と思えると仕事が何倍も楽しくなりますので、ぜひ多くの方に新しい情報を調べることの楽しさを感じながら仕事をしてほしいと思います。