私は運が悪い、頑張ってるのに上手くいかない、この仕事向いてないかも、自分の役割がわからない、自分に自信がない…

そんな風に感じちゃうことってありますよね。そんな時にぜひ読んでほしい本でした。

運はいい悪いではない、プラス思考の真の意味、自分は不運で何もうまくいかないと思っていた主人公の人生が不思議なタクシーとの出会いから変わる。

小説を通じて、自分が今いかに豊かで恵まれた人生を送ることができているかを改めて感じさせてくれる素敵な本でした。短いのですぐに読めますし、ぜひ何か今人生がうまくいってないな〜とか、どうしたら良いか悩んでいる人に読んでほしいです。

あらすじ

中年にして歩合制の保険営業に転職し、二年目の修一。
しかし、なかなか思うように成果が上がらない日々を過ごしていた。

ある日、唐突な担当顧客の大量解約を受け、
いよいよ金銭的にも精神的にも窮地に追いやられてしまう。

妻が楽しみにしていた海外旅行計画はキャンセルするしかない
。 娘は不登校に陥っているうえに、今後の学費の工面も難しくなるだろう。
さらに長い間帰れていない実家で一人暮らしをしている、
母からの電話が心にのしかかる。

「……なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」

思わず独り言を言ったそのとき、
ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに修一は気がつく。

それは乗客の「運」を「転」ずるという摩訶不思議なタクシーで――?

Amazonより

上機嫌で生きよう

私自身、わりとプラス思考でなるようになるだろうと思えるタイプです。運がいいか?と聞かれたら、良い方だと思っていました。

この本を読んで、運の捉え方が変わったのと、自分の人生や役割について、そしてご先祖様や先人たちの努力があったからこそ、今の私たちの生活があり、私の世代も次の息子たちの世代に受け継いでいく社会を作っていかなければいけないなと改めて感じさせてくれました。

上機嫌で生きます。

最後にほろっと泣ける、ストーリーとしてもとても良い構成だと思います。

刺さる言葉たちご紹介

本を読む中で刺さるな〜と思った言葉たちをご紹介します!

運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。

本文より

確かに、機嫌が悪い時って自分の頭の中は何かへの不満や誰かへの文句でいっぱいでそれ以外のことを捉える余裕がないですよね。不機嫌な人には近づきたくないですし…上機嫌の時にアンテナの感度が最大になるってそうだなーと思いました。

上機嫌でいるというのは、楽しいことを期待するのではなく、起こることを楽しむと決めるということなのかも

本文より

起こることを楽しむって素敵ですよね。新しい場所に行ったり、新しい人に出逢ったり、そこで損得で良いことが起きるのでは?というよりも、何が起きるのかな?ワクワクって思えることが上機嫌でいることなのかも?

相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば〈見知らぬ人〉ではなくなり、それが重なると〈知人〉になり〈友人〉になり、ときに  〈恩人〉になっていくわけです。

本文より

人間関係ですごく大切なことだし、私も実感があります。社会人になってからの友人知人はほとんど私が興味を持って話しかけてできた人が多かったかも。

人間の身体は、どんな仕様にも対応できるように、最初はあらゆるところが柔らかくできているんだと思うんですよ。それであることに興味を持って身体を使い始めて継続すると、それに必要な部位が成長したり、硬くなったりして、それをするのに適した身体になってくれるんです。でもその間には必ずあるものがある(中略)『痛み』です。ジンジンするでしょ。痛みがあってようやく身体はそれをやるにふさわしい仕様に仕上がる。柔らかいのは、何にでもなれる証で、痛みを経験して初めてスペシャリストになれる

本文より

今の仕事向いてないかも…とか考えがちですが、向いてるから向いてないかの判断が早い人が多い気がしていて、それをすごくうまく表現してくれているなと感じました。痛みを経験して初めてスペシャリストになれる。私もそう思います。

喜多川さんの本は初めて読みましたが、他の本もぜひ読んでみたいと思いました。