なんとなくお腹痛いような気がする…という状態がけっこうあるけど、まだまだ陣痛ではなさそうだな〜という38週2日の現状です。

出産前にやることリストの一つ、積読本を読むこと。ということで、西野さんの『革命のファンファーレ〜現代のお金と広告〜』を読み終わりました。去年買ったのでやっと(笑)途中まで読んだ栞が挟んでありましたが、最初から読み直しました。もちろん内容覚えてないので。2017年に出版されている本なので、色々と変わっているかもしれませんが、クラウドファンディング、広告、物の売り方に関してとても面白く読ませてもらいました。

読もうと思ったきっかけ

私が役員を務める会社で新しいサービスを開発&リリースしました。全く新しい形のクラウドファンディングサービスなのですが、私自身、クラウドファンディングのことは一支援者になったことしかなく、どうしたらクラウドファンディングのプロジェクトが成功するのか?さらに、どうしたらマーケティングや広告の効果を上げられるのか?といった部分を学びたいなと思って、選んだ本の一つでした。

人気タレントでもクラウドファンディングで苦労する理由

「お金=信用を数値化したもの」恐らくこれが1番大事な情報かなと思います。

人気のあるタレントさんでもクラウドファンディングでお金が集まらないのは、テレビにおける認知や好感度があったとしてもそこにお金を支払っているのはあくまでスポンサー。本当のことを言っているのかな?嘘だーと思う部分で、視聴者からの信用はそこまでなくて、直接お金を払うには至らないということ。

同じようなプロジェクトでもお金が集まる人と集まらない人の差は、「信用」があるかないかの違い。

クラウドファンディングは単なる資金調達のツールではない

私もこれは西野さんの本だけでなく、サービス開発やプロジェクトに関わっていく中で感じていましたが、クラウドファンディングは単なる資金調達のツールではないんですよね。

むしろ、お金よりも、「支援者を集める」ことが大切。西野さんの言葉だと「共犯者」を作るという、単なる支援者ではなくもはや一緒にやってくれる人を作り出すことができるということです。

人を巻き込めれば巻き込めるほど、PRや広告の効果は計り知れませんし、本にもありますが「口コミ」を生み出すことが今の時代、本当に大事だと思います。

また、リターンを設定する「購入型」の場合は、西野さんのように「事前にどれくらい売れるか」数字の根拠みたいなものを先に作ることができます。

お客さんはお金を持っていないわけではなく、お金を出す「キッカケ」がないだけ

全章面白かったのですが、私が1番ドッグイヤーしたのは、

「お客さんはお金を持っていないわけではなく、お金を出す「キッカケ」がないだけだ。

P224

という章でした。

本を買うキッカケ作りとして、「コミュニケーションデザイン」の話しが出てくるのですが、本に限らずその商品やサービスを買うひと推しや「自分にポイントが入る」(目の前の相手が喜んでくれたり、購入することが自分へのメリットになるということを西野さんがこう表現していました)ようなコミュニケーションや環境を設計をする。これができれば、そお客さんがお金を出してくれるということ。

行動することについて

私も行動推奨派の人間なので、「おわりに」のメッセージにはとても共感しました。

キミの人生の決定を、他人や環境や時代に委ねるな。キミの人生はキミが決定しろ。常識に屈するな。屈しないだけの裏付けを持て。それは行動力だ。それは情報量だ。

P309

全体的に、西野さんの言葉は強めだし、とんがってる感じはするかもしれませんが、自分で疑問を持って、考えて、やってみて、失敗もして、改善してとやることをやっているんだな〜というのがすごく伝わってきました。

プペルの絵本も映画もまだ実はちゃんと見てないので、そちらも読んでみようと思います。