少し歩くだけでお腹が張るのであまり歩きたくないものの、歩いた方が良いのでなるべくゆっくり歩いてます。道端の塀とかに座って呼吸を整えていると、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる方もいて、優しい人も世の中にはたくさんいるよな〜なんて思ったりします。

さてさて、採用、営業、サービス運営、人材育成、すべてPRの観点を取り入れてほしい!と思って数ヶ月前からそれぞれの担当者と定期的なミーティングの時間を取ることにしていました。

全社員PRパーソンになれたら、さぞ強い会社になるだろうなと思っております。それぞれ日々の仕事があるので目の前の仕事に集中しすぎて、視野が狭くなりがちですが、ちょっと視野を広げて中長期的にPR観点を取り入れたアイディアを持って仕事をするとより効果的に仕事を進めることができます。

ということで、今回は私が社員に伝えているPR観点のポイントをまとめてみたいと思います。

PRで大事なこと

マーケティング、広告、営業と違い、PRの基本は双方向のコミュニケーションです。そのため、すぐに効果を期待するというよりも、中長期的な関係構築をしていくことが大切になります。

双方向ということは、必ずコミュニケーションの相手がいます。そのため、一方的にこちらの情報発信を行ったり、説得したりしようとするのではなく、相手がこちらを信頼してくれるようなコミュニケーションが必要になります。

では、相手は何を求めているのか?それを理解するところから始まります。

相手が求めている情報を提供していく。相手に役立つ情報、相手が知りたい情報をお伝えしていくことが上手なPR観点での情報発信の仕方になります。

ついつい、企業側が伝えたいことを自分たち目線の言葉で伝えがちなのですが、それを一旦横に置いて、相手が知りたいことを相手にわかる言葉で伝える努力をすることが大切です。

特に信頼を得るために必要な情報は客観的である必要があります。そのため、事実に基づく実績をいかに数字や固有名詞を使って伝えられるか?が大切なります。

また、その会社ならではのストーリーや思いは共感を呼びます。全く同じ人生を歩んでいる人がいないように、全く同じ沿革やビジョン・ミッションを持つ会社もないはずです。だからこそ、そこを伝えることが他社との差別化ポイントになります。

人材育成や採用活動におけるPR

人事は会社の魅力をいかに社員や採用で伝えていくか日々の悩みはつきません。採用媒体に掲載する情報もそうですが、SNSでの発信、会社説明会でのプレゼン内容などはど。もちろん入社して終わりではなく、次は人材育成や定着率を上げるための施策など色々と社員に対する情報発信も必要になります。

先にもお伝えしましたが、会社の実績をいかに数字や固有名詞を使って発信できるかは重要です。

また、採用に関しては、入社したらどのような未来が待っているのか?その人にとってどのようなプラスの変化があるのか?をうまく見せてあげられると魅力的なメッセージになります。

そして、他の会社にはないような創業ストーリーや思い、ユニークな制度については必ず発信してほしいなと思います。

また、案外入社した社員に対してこういった情報を発信するのは意外と忘れがち。入って終わりではなく、この会社に入って良かった!この会社すごい!と思ってもらえるように実績、お客様の声、採用者の声、メディアに取り上げられたなど発信することで社員も自信が持てます。

営業活動におけるPR

新規案件獲得をする際は特に、実績を客観的に数字と固有名詞で伝えることが信頼につながります。資料に盛り込むのはもちろん、ホームページなどに導入事例やお客様の声があるとものすごく良いです。

また、製品の特徴やスペックばかりを専門用語で話しても伝わりません。この商品やサービスを購入する・使うとどんな明るい未来がお客様にあるのか?どんな課題が解決できるのか?そのメリットや未来像をいかに見せてあげられるかが大事です。

ただ、一方的に営業提案してもNG。まずは、目の前のお客様が何を求めているのかを探ることが重要なので、質問を繰り返す。8割聴いて、2割話す。この双方向コミュニケーションを忘れないでほしいなと思います。

サービス運営におけるPR

こちらも営業同様、製品の特徴やスペックよりもお客様にとってのメリット、未来像、何がどう変化するのか、何がどう解決されるのか?を発信するメッセージの中心におくべきです。

特にサービスの説明ページでは、お客様の声など自分たちではなく、他者がどう評価しているのか?という部分や活用事例などを出すことでお客様もサービスを利用しやすくなります。

また、ユーザーフィードバックを積極的に受け取れるようなアンケートや問い合わせフォーム、ヘルプデスクがあればその問い合わせログ分析などを行って、お客様が満足しているのか?どういった点を改善すればより良いサービス提供ができるのか?を常に考えて改善していく視点も重要です。

リピート顧客が増えてこそ、サービスの価値が高まります。また、最近ではAISASというマーケティングモデルが重視されていますが、最後にサービス体験をシェアしてもらう仕掛けを入れることで、よりサービスの認知向上とユーザー獲得につながります。

まとめ

PRのベースは関係構築なので、双方向のコミュニケーションが大切です。どんな業務においても誰かとのコミュニケーションで成り立っていますので、人事・営業・サービス運用、あらゆる仕事をしている人にぜひPR観点を取り入れて、より効果的に成果を出してほしいなと思います。