現在私がインターンをしているカナダの企業は最近、創業社長から息子に社長が引き継がれました。家族経営なのですが、前社長のお母様がリーダーシップのトレーナーをやっているため、小さな会社だけど、素晴らしい社員が揃っているし、組織としてしっかりと社員をサポートしつつ、目標達成していく仕組みができていて学ぶことがたくさんあります。
そんな創業社長となぜか今私は同じ部屋で働くことになりました(笑)新しいオフィスができるまでの借りのお席ではありますが。
社長が持ち物を整理していると古いリーダーシップのトレーニングテキストが出てきました。見せてもらうと、ものすごく分厚いテキストです。
その中に、人の育成に関する4段階のチャートがありました。
①Directing -最初は、指示多めでサポート少なめ
②Coaching-次の段階にいくと、指示もサポートも多め
③Supporting-そこを乗り越えると指示は少なめでサポート多め
④Delegating-最後に自立すると指示もサポートも少なめ
“2段階目を越えられる人は少なくて、そこを越えるとマネージャーになり、3段階目を越えると役員クラスになれる。ただ、80:20の法則で2割の人しかこの3段階目には進めない。楽器を教える場合も同じだし、社員を育成する場合も同じ。”
確かに、”指示されずに動ける人”がどれくらいいるか?というと少ないかもしれないなと思います。
この話しで面白いなと思ったのが、3段階目のマネージャー層でもサポートは必要ということです。
私が今インターンをやらせてもらっている会社でいいなと思うことは、サポートをしっかりしてくれるところ。具体的には、必ず1 on 1を週に一回やり、そこでプライベートでも、仕事でも困っていることの相談に上司がのってくれます。
仕事が前に進まない障害を一緒に解決していこうとしてくれる姿勢が素晴らしいなと。
さらに、週1のセールス&マーケティングのミーティングでは、issueとして障壁になっているものをそれぞれリストに追記して、ミーティング中にみんなでそのissueに対する解決策を検討して、アクションアイテムに落とし込んでいきます。
1人で悩むこともなく、相談して次のアクションに着手できますし、翌週にはそのアクションが終わったか終わってないかを確認、終わらなかった場合はまたその障壁をissueとしてリストに追加して解決していくというループが生まれています。
この仕組み、リーダー層がしっかりサポートするんだというコミットがないとできないので、社長がその意識を持っていることがとても重要だなと思います。
見よう見まねで勝手に育ってくれる人もいますが、多くの人は指示やサポートが必要だと感じます。社員一人一人がアクションを前に進めるためのサポート体制を構築できるか?がリーダーを育てる上で重要なのかなと改めて感じています。