様々なバックグラウンドの人と仕事をすることがあると思います。プロジェクトチームが立ち上がった時、スキルや経験豊富なメンバーとまだ新卒レベルでほとんど仕事の仕方がわからないメンバーが一緒になることも少なくありません。

特に組織の場合は、若手の育成も仕事の一つです。ただ、研修を設けたり、一つ一つ丁寧に教えたりしている時間がない場合がほとんどです。

異なるスキルレベルの人がチームとして一緒に仕事をする場合、どのように仕事を進めたら効果的でしょうか?仕事の任せ方にポイントがあると思っています。

How do you navigate when other’s knowledge is not on the same page as you? But the work needs to be done and the clock is ticking.

ある日、こんな質問がプロジェクトマネジメントの教授からクラスにら投げかけられました。

英語で回答しなければいけないのですが、良い機会なので、私自身の過去の経験も含め、整理してみたいと思います。

誰がどのようなスキル・経験を持っているか把握する

ますばお互いを知ることが必要です。誰がどんな経験をしてきて、どのようなスキルを持っているのか?

ゆっくり話す時間が取れる場合は、ぜひ個別に話したり、チームでランチをしたりして徐々に知るのが良いですが、プロジェクトのスタート時点である程度の情報(履歴書や社内の情報)を集めて把握しておき、キックオフミーティングの際にお互いに自己紹介をするとスムーズです。

経験者には認識合わせして仕事を任せる

プロジェクトの目的とスケジュールは最低限、全員が必ず把握している必要があります。

マイルストーンとそれに付随するタスクや期限を管理することは、ジュニアレベルのまだ仕事の仕方がわからない人にとっては難しいことかもしれません。

各タスクのアウトプットイメージと期限のすり合わせさえできていれば、経験者にはどんどん仕事を任せるのが良いと考えます。

「やり方」は任せるので、このようなアウトプットをいつまでに出して、進捗は報告してください。という感じでしょうか。

やり方まで指定してしまうと逆に仕事が遅くなる場合もありますし、自分よりも良い進め方を知っている可能性も多いにありますので、基本的に成果物がしっかり期限内に出てくればOK。

責任と役割を担ってもらうことが重要だと思います。

チームを細分化できる場合は、何人かチームメンバーを受け持ってもらうのも良いです。

ジュニアレベルには細かな期限を設定する

座学でプロジェクトの進め方を教える時間はないので、プロジェクトの重要なポイント(目的、スケジュール、成果物など)を伝えたら、後はタスクをやりながら知識はキャッチアップしてもらいます。

特に私が重要だと思うのは、考えなくてもできるレベルのタスクに落とし込み、期限を決めて仕事をしてもらうことです。

調査や資料作成をする際によく陥るのが、正解や完璧を求めすぎて、1人で考え、悩み、何時間も1つのタスクに時間をかけてしまうことです。

作業に関する明確な指示を出し、時間を決めます。

例えば、「〇〇に関する事例を10個、1時間以内に調べてきてください」といった形で、数字や時間を明確にします。

また、資料が1週間後に必要な場合は、チェックとフィードバックの時間も加味して、3日前に提出期限を設けるなど前もってその人の作業期限を設定します。

100%完璧な資料を最初から作成できる人はいませんので、とにかく決めた期限内に60%の出来でも良いから出す!

前に進めていくために必ず期限は守るという意識が必要です。

そのほかにも「何をしたらもっとこのプロジェクトに貢献できそうか?仕事ができるようになりそうか?」を自分で考えて気づいてもらうことも自ら学ぶ動機付けになります。

資料を読んだり、仕事の効率的な進め方を学んだりは教えてもらうもいうよりも「自分の時間」を使って自ら学んでもらうことが必要だと思います。

でもこれは、チームリーダーや上司が命令することではないので、「本人が必要だ」と思わない限り、強制はできません。

そのため、本人から引き出す必要があります。これは人によって時間がかかる場合もありますが、育成に必要なステップだと感じています。その人がリーダーになる頃には、次世代を導ける人材に育って欲しいなと思います。


異なる経験やスキルを持ったチームをリードするのはけっこう大変だと思いますが、それがチームで動く面白さでもあるような気がしています。

特にマネージャーやリーダーは1人で仕事をするわけでないですし、自分がやらなければとタスクを背追い込んでしまうとうまくいきません。

うまくチームメンバーの状況を把握して、お互いに気持ちよく仕事ができると素晴らしいチームワークが生み出されるのではないかと思います。