私の父は商社に勤めていて海外転勤でロサンゼルスに行くことになった。30代半ばで初めての海外転勤。しかも、子ども2人家族を連れての海外生活。仕事もめちゃくちゃ忙しい中で大変だったらしい。

そんな中、前任の先輩から「明日の打ち合わせの通訳お前がやれ」と言われたそう。

業界も変わるから、使っている業界用語も違う。それをいきなり英語に通訳するなんて、単語もわからない。「あの引き継ぎ方はひどかったよな〜やるしかなかったからやったけど、自分でも英語で何喋ってるのかよくわからなかった(笑)」

先輩はどういう気持ちでそんなことをしたのだろう?と私は思った。

海外赴任初めてだという後輩が来たら、色々と教えてあげようという気持ちにはやはりならないのだろうか。

いずれやることだから、とりあえずやってみる!が大事!という方針だったのかもしれないけれど、それももう少し後でチャンスを作ってあげた方が当人のためになりそうなもの。

(もちろん辛い経験って乗り越えたら記憶に残るし、経験値も上がるし、何よりこうして笑い話にできるのだけど)

私も今日本での仕事を引き継いでいる最中なので、なるべく後任の人がスムーズに仕事をスタートできるようにフォローしたいものだと改めて思った。

意地悪して、得をする人って誰もいない

誰かを応援するほうがよっぽどみんな気持ちがいい

その先輩は今、何してるのかな〜?

なんて、私は全然知りもしない意地悪な先輩の今をちょっと想像してみたりしていた。