こんにちは、白木です。バンクーバーはいよいよ春本番という陽気になってきて、日が落ちるのも8時くらいなので、夜ご飯の後に公園に家族で公園に行ったりしています。
今回は、私のこれまでのキャリアと、最近特に感じている「本当に価値のある商品をつくるための考え方」についてお話ししたいと思います。

Contents
カスタマーサポートから始まったキャリア
私のキャリアは少し変わっていて、最初はカスタマーサポートからスタートしました。
そこからマーケティング、PRと仕事の幅を広げ、今はプロダクトマネジメント、つまり商品開発そのものに携わる仕事をしています。
一見するとバラバラに見えるかもしれませんが、実は全部つながっています。
カスタマーサポートは「お客様が使ったときの困りごと」に直接向き合う仕事 マーケティングやPRは「できた商品をどう世の中に届けるか」を考える仕事 プロダクトマネジメントは「そもそもどんな商品をつくるべきか?」を考え、形にする仕事
これまでの経験がすべて活きていると感じています。
良い商品をつくるには「逆算思考」が必要
私が今、商品開発で一番大事にしているのは、「お客様の声 × 企業の技術力」= 本当に必要とされる商品をつくるということ。
このバランスが崩れると、どれだけすごい技術でも、どれだけニーズがあっても「刺さらない商品」になってしまいます。
だからこそ、「誰に」「どんな価値を届けるのか?」を最初に明確にしておくことがとても重要になります。
PRFAQという“逆算型”のフレームワーク
そのときに役立つのが、Amazon発祥の「PRFAQ」というフレームワークです。
PRFAQとは?
Press Release Frequently Asked Questionsの略で、
「この商品がリリースされたとき、どんなプレスリリースになるか?」という未来の姿を先に書いてしまうフレームワークです。
PR(プレスリリース)とFAQ(よくある質問)の2部構成になっていて:
PR:商品がローンチされたとき、どんな価値を提供しているのか?
FAQ:なぜこの商品なのか?どんな競合がいるのか?どう作っていくのか?
という、商品が生まれる理由と背景を明文化していきます。
PRFAQのメリット
開発メンバー・営業・経営陣など全員が同じ方向を向ける 作る前から「本当に意味があるのか?」をチェックできる コンセプトの“ブレ”や“後戻り”が少なくなります。
PRFAQをやった商品とやってない商品の違い
正直、PRFAQをしっかりやった商品と、そうでない商品では完成度がまったく違います。
やっていないと、「とりあえず機能を詰め込んだだけ」「誰向けなのか曖昧」になりがち やっていると、「明確なターゲットに、必要な価値を、確実に届ける」商品になります。
なぜPRFAQがプロダクトローンチを成功に導くのか?
理由はシンプルで、全員が最初から“顧客の目線”で話ができるようになるからです。
そして、エンジニアやデザイナーといった実際に手を動かす人たちが企画段階から関わることで、「作りやすさ」や「実現可能性」も見えてきます。
おわりに:逆算で価値ある商品を
プロダクトマネジメントは、単なる進行管理ではなく、価値をつくる仕事だと思っています。
お客様の声を聞き、企業の強みを活かし、そしてチーム全員で同じゴールを目指す。
そのための“逆算型”の思考法と、PRFAQというツールを、ぜひ多くの人に使ってみてほしいです。
また別の記事で、PRFAQの実際の作成プロセスなども紹介できたらと思います。
ご希望に応じて、PRFAQ作成のご相談や作り方のレクチャーなども承っています。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。