バンクーバーは3月末にして桜が満開で、春の陽気です。インターン先でプロダクトマネジメントをしているのですが、ものづくりって面白いけど本当に大変!ということを実感しています。

特に商品のアイデアを形にすること、それを売れるようにするまでにやるべきことがたくさん。

私は商品開発から製造のプロジェクトマネジメントにおける、社外の製造業者さんや社内のマーケティング、プロダクトエンジニアとのコミュニケーションを担っています。それぞれに面白い点があるのでまとめてみました。

商品開発におけるコミュニケーション

社長や社内メンバーのこんな商品を作りたい!という要件を確認して、お客様にアンケートを取ったり、過去の販売データや市場の競合製品の分析をしてコンセプトを設計したら、それを形にするために3Dモデルをデザイナーさんに作ってもらっています。

私たちがスケッチで描き、言葉でこうしたい、ああしたいと伝えてデザイナーさんにデジタル化してもらいます。

ここのコミュニケーションをオンラインのミーティング、ドキュメント、メール、チャットでそれぞれやっていますが以下に細かい点まで誤解がないように伝えるか、そして下手でもスケッチするかが大事になってきます。

さらに、出てきた3Dモデルに対して、ここはもう少しこうしてほしいなどフィードバックをして修正していきます。

3Dモデルができてしまえば、あとは3Dプリンタで実際にプロトタイプを作ります。ここで実際に手に触れ、立体的に見ることで完成度を高めていきます。3Dプリンタができたことでものづくりは、かなり低コスト且つスピーディーにできるようになったと感じます。すごい技術です。

次に、それを大量生産してくれる製造業者を探します。時にカナダの会社であり、時に中国の会社であり。新しい中国のメーカーを探す際には、Alibabaがかなり活躍します。

英語での会話がスムーズにできる業者もいれば、そうでない業者もあり、やっぱりスムーズにこちらの要望が伝わらないとなかなか取引が難しいです。また、中には製造業ではなく単なる仲介の業者もいるのでそこを見分けるのも厄介ではあります。

注文する前にサンプルをもらい、カスタマイズの要望を出してまたサンプルをもらいの繰り返し。思ってたのと違うものが届くというのもしょっちゅう。大量注文の前に、同じ品質のものを作ってと言っても、商品の一部が欠けてるとかよくある話しで、写真を撮ってここに不備があるぞ!と連絡したりしています。

時差もあるので、この行ったり来たりにけっこう時間がかかります。写真や動画を使って、いかに相手と齟齬なくコミュニケーションを進めるかの工夫が鍵になります。

イメージを言語化したり、絵に描いたり、可視化することで、相手に自分が描いているものと同じイメージを共有できるかがコミュニケーションにおいて重要だと私は思っています。

社内チームとのコミュニケーション

商品が実際にお客様の手に渡るまでには多くのチームの連携が必要です。商品開発チームが良いと思ってもマーケティングチームからのフィードバックで商品の方向性が変わることもたくさんあります。

商品の仕様を決める際にも、根拠となるデータや情報をまとめて、決済者向けに提案書にまとめるといった社内の手続きも重要となります。

また、商品の品質管理、商品を梱包して発送するオペレーションチームとの連携も大切です。ここの人件費や発送費用もコストになって利益を圧迫しかねないので商品の仕様に関わります。

私は、プロジェクトマネジメントの経験を活かして、タイムラインを引き、それぞれのチームでいつ誰が何をどごでやるのかといった情報を把握した上で、商品がリリースできるように支援しています。

社長に言われたのが、「相手の気を悪くさせないようにふんわりと、でもしっかりといつまでにこれをやってほしいといった期日管理をしてくれるところが助かる」と言われました。

え、それって当たり前じゃないの?と思っていたのですが、ヘルプデスク時代に培った言葉選びや期日管理の能力が活きているんだなと感じています。

インターンももう終盤なので、なんとか企画していた商品をリリースまでこぎつけられるよう頑張ります!