新社会人の皆様、おめでとうございます。
先日、新入社員に社会人のモラルとコミュニケーションについて研修を行ったのですが、みんなとても良い質問をしてくれて活躍の期待が高まりました!
私はモラル、義務、責任など堅苦しく一つ一つを考えるというよりも「この人とまた仕事がしたい」って言われる人になるためにはどうしたら良いか?を考えて行動してみてくださいと伝えています。
また、コミュニケーションにおいては、よく人の話しを聴きましょうと言われるけど、「良い質問をする」という方がしっくりくると伝えました。ただ聴けばいいわけではなく、言われている内容を理解する必要があるからです。
そんな中「シチュエーションごとに良い質問とは何ですか?」と聞かれて答えた内容が我ながら良かったなと思ったのでまとめておきたいと思います。こういうパターンもあるよ!というご意見もあればぜひ教えてください。
研修での良い質問とは?
研修や講習を受けている立場から良い質問とは、学びが深まる、他の参加者にもプラスになる質問だと思います。
カナダの大学でも、その人の個人的な状況にしか当てはまらない質問をする人がいますが、それは他の生徒の時間を奪っているに感じてしまいます。
また、講師をする立場からすると、その講師の経験や知識をより具体的に引き出せるような質問も良い質問だなと思います。
仕事を受けた時の良い質問とは?
上司やお客様から仕事を受けた時に良いと思う質問は「相手の頭の中のイメージ」と自分の持っているイメージを擦り合わせることができる質問です。
つまり、頭の中のイメージを言語化する質問です。いつまでに、何を、何の目的で、どんなアウトプットの形式で、など依頼者が求めるものが何かを把握する必要があります。
ただ、あまり質問をしている時間がない時はどうしたらいいのか?という質問を受けました。
例えば、「この資料まとめておいて」という指示を受けたとします。
一つしか質問ができないとしたら、
「明日までに分析結果をスプレッドシート形式でまとめようと思いますが、良いですか?」
と自分がこれから作成しようとしている成果物のイメージと期日を具体的に伝えて、それに対してYes かNoの答えをもらう、Noの場合は相手が「プレゼン資料にまとめて」とイメージを伝えてくれることが多いので、その情報をもとに作業を進めます。
依頼者との認識の齟齬があると相手の期待に応えられない=評価も下がりがちなのでイメージの言語化はぜひしてほしいと思います。
初めての人と距離を縮めるための良い質問とは?
チームビルディングやネットワーキングで良い人間関係を構築するために良いと思う質問は、「相手が好きだとアピールしていることに対する質問をする」だと思います。
1番わかりやすいのは、相手が身につけている物です。
例えば、洋服、カバン、メガネ、マグカップ以外にもキャラクターのキーホルダー、デスクに置いている物、パソコンに貼っているシールなど
隠したければ絶対に身につけませんので、身に付けているということは話題にしてOKなはずです。
私は、最大12名ほど自分の会社以外の下請けのパートナーさんがいるチームをまとめていたことがあります。自分の会社ではない年上の方をどう自分のチームで気持ちよく働いてもらうか?を考えた時に、相手との距離を縮めるにはどうしたら良いか?ということをよく考えていました。
いきなり趣味とかを聞いてももちろん良いのですが、あまり自分の個人的なことを詮索されたくないという人もいるので、最終的に「そのメガネ素敵ですね、どこで買ったんですか?」「ワンピースすきなんですか?私も大好きです。どのキャラ推しですか?」といった質問の仕方が1番いいなということに行きつました。
私がとある案件で、お客様先に常駐していた時、強面のマネージャーさんに色々と提案して会話しなければいけなかったのですが、デスクにたくさんワンピースのフィギュアが置いてあったので、その話題から入り、次第に色々と話すようになったことを覚えています。
社会人になると初めて会う人と仕事をするというのは日々あることですが、人間関係で悩む人が多いようです。ちょっとしたコツを掴めば、どんどん仕事がスムーズになるのでぜひ試してみてください。