継続的に発信を続けることはそんなに簡単なことではないですよね。継続は力なりと言いますが、本当に広報PRでもその通りで、1回プレスリリースを打ったからといって残念ながらそれが取材につながるわけではありません。

最初の数回が取材につながらなくても、発信を続けることでメディアの目に留まり、取材の連絡をくれる場合があります。

常に情報を発信し続けることで、メディアやターゲットとなるお客様に注目してもらう可能性を広げることができます。

プレスリリースの継続的な発行は情報発信の一つの方法です。今回は、プレスリリースを定期的に発行することの重要性、継続的に発行するトピックの見つけ方、効率的なプレスリリースの数、継続的にプレスリリースを発行するためのコツについて探っていきます。

なぜプレスリリースを継続的に発行することが重要なのか?

プレスリリースはPR戦略上、必要不可欠なツールです。プレスリリースは、メディアや潜在顧客、その他のステークホルダーに対して、ビジネスに関する重要なニュースや最新情報を伝える機会を提供します。

プレスリリースを継続的に発行することで、皆さんのビジネスが人々の関心の的となり、露出を増やし、メディアや新しい顧客を引き付け、ブランド認知を高めることができます。

自社のビジネスと合致するメディアをリサーチし、直接プレスリリースを届け、記者と話をする機会をつかむことができるよう、一度ダメだったからと諦めずに継続的に届けることを意識します。

ただし、宣伝広告のようなプレスリリースをいくら送っても記者に嫌われてしまうだけなので、皆さんのビジネスの社会性、季節性など記者目線で必要とされる情報をプレスリリースに盛り込んで作成しましょう。

また、定期的にプレスリリースを発行することは、検索エンジン最適化(SEO)にも役立ちます。

プレスリリースを公開すると、さまざまな報道機関やウェブサイトで取り上げられることが多く、皆さんのウェブサイトへのリンクにつながる可能性もあります。このリンクは、検索エンジンに対して、皆さんのWebサイトが権威があり信頼できることを示すもので、検索エンジンのランキングを上げるのに役立つことがあります。

継続的に発信するためのトピックを見つけるには?

プレスリリースを発行するためのトピックを探すのは大変なことのように思えますが、関連するトピックを見つける方法はいくつかあります。

ここでは、いくつかのアイデアをご紹介します。

会社の最新情報

新製品、サービス、イベント、受賞歴、ビジネスが達成したマイルストーンなどがあれば、それらは常にプレスリリースとして発行ができるチャンスです。

時事ネタや季節性と絡める

発信する情報に社会性があることは最低限必要なことですが、それ以外にもメディアは「なぜ今その情報を伝える必要があるのか?」を求めています。

つまり、ニュースを見て今の時事ネタと絡めて自社の活動を発信できないか?季節の行事などと絡めた企画を実施できないか?など

今求められている情報を組み合わせて考えられると取材につながりやすくなります。

業界ニュース

皆さんだからこそわかる、業界の最新トレンドや動向をまとめて発信することもできます。アンケート調査を行った結果などリサーチした情報を専門家として発信することも一つのアイディアです。

記者は専門家ではないため、専門用語を多用せず、小学校6年生でもわかるような言葉を使ってまとめると良いです。

パートナーシップやコラボレーション

他の企業、組織、個人とのパートナーシップやコラボレーションを行う場合、これも一つの発信のネタとなります。
イベントやそのスポンサーとして参加している場合は、それらも紹介できます。

他社との共同のリリースの場合は、自社だけでなく相手の広報担当者とも相談して情報発信を行いましょう。自社だけで作成して発行してしまうとトラブルになる可能性があります。

また情報解禁とするタイミングや発出時期なども相談した上で適切なタイミングを双方合意することが重要です。

月に何本のプレスリリースを出すと効果的か?

1カ月に発表すべきプレスリリースの数は、ビジネスの規模や目標によって異なりますが、一般的には、1ヶ月に最低1本のプレスリリースを発行することが推奨されています。

ただし、発行できるのであれば数が多い方がチャンスが広がりますので、共有できるニュースがたくさんある場合は、もっと頻繁に発行してもかまいません。

重要なのは、メディア取材につながることなので、ネタが見つかったらリリースを書くことにはあまり時間をかけず、取り上げてもらいたいメディアをリサーチして、直接のアプローチを積極的に行うことに注力した方が良いです。

継続発信のためのヒント

プレスリリースは1枚におさめる

プレスリリースは1ページ以内に収め、最も重要な情報を一番上に掲載しましょう。

記者は時間がありませんので、情報量の多い長いプレスリリースは読まれません。簡潔な文章を書きましょう。

時間を決めて作成する

プレスリリースの文章は、時間をかけたからといって良いリリースになるとは限りません。それよりも、素早く発信していくことが求められます。

そのため、悩んで書く手が止まってしまう人は、時間を30分〜1時間と決めて作成すると良いでしょう。

私は、一度30分〜1時間以内にまとめて、一晩寝かせて、翌日再度確認して修正をかけるようにしています。

タイトルと写真はこだわる

タイトルと写真で読まれるプレスリリースになるかが決まります。

短いタイトルとサブタイトルの中に、「誰がいつ何を何のために行うのか」が伝わるようにまとめます。

また写真も非常に重要です。タイトルに即し、そのまま記事に使ってもおかしくない写真を選ぶようにします。

社会的な価値の提供

社会的な価値を提供することが、宣伝広告とプレスリリースを分けるポイントだと思います。

メディアは企業の宣伝広告のために使われることを嫌います。広告は別メニューを持っていますので、純粋に取材して記事にしてもらいたければこの社会的な価値は必須条件です。

そこに更に、季節性やユニークさ、話題性などが加わると「今この企業、ビジネス、商品を取り上げたい」と思ってもらうことができます。

プレスリリースを共有する

プレスリリースを公開したら、SNSやホームページなど、どこで誰の目に留まるか、シェアしてもらえるか、わかりませんのでその他の関連チャネルでも共有しましょう。

まとめ

プレスリリースを継続的に発信することは、メディアの目に留まり、関係性を構築するために不可欠です。

最新情報、イベント、ニュースなどの情報を提供し続けることで、メディア取材の獲得、ブランドの認知向上、そこからの新規顧客獲得につながる可能性もあります。

効果的なプレスリリース戦略を構築するには、社会性と季節性の高いトピックを探し、簡潔にまとめ、対象となるメディアに積極的にアプローチし続けることが大切です。