三男の出産を前に、少し時間ができたので自分のキャリアを振り返っていました。

私のキャリアはITのカスタマーサポート・インストラクターに始まり、マーケティングやPRなど、「お客様の実現したいことをサポートする」ことが必ず中心にあります。

私の尊敬するマーケターである森岡さんも、日本人は人のためなら頑張れる気質を持っていると言っていましたが、自分のためよりも人のための方がはるかにエネルギーが湧くのは、私に限らず多くの人が感じていることではないかと思います。

お客様のPR支援をさせていただく中で、私が大切にしているのが、「人間味のあるプレスリリース」を作ることで、今回はそのことについてまとめてみました。

会社は「人の想い」でできている

広報PRを学ぶ前、私のプレスリリースのイメージは企業が出す、最新の情報が掲載された、キッチリ&カッチリした文書でした。

会社は「箱」のような感覚で、なんとなく人間(社員)とは別の存在のように感じていました。

でも、多くの起業家や経営者の方とお会いする中で、会社は人の想いでできていると感じるようになりました。

会社の存在意義、それは創業者の想いや社員の想いがあって、そこに「何で、どんな事業で」というHowの部分が追加されて、お客様に対するサービスや製品が提供されているのだなと。

人間味のあるプレスリリース

私はミッションを持った企業や経営者の方の力になりたいと思っています。なぜそのミッションに至ったのか?どんな人生を送ってきたのか?どんなビジョンを持っているのか?

100人いたら100通りのストーリーがあって、私はそのストーリーを聴くことが大好きです。

何より、私のしたことがない経験や頭には浮かばないようなアイディアを聴くことでワクワクし、本当に小説や物語を読んでいるような感覚になります。

人としての想いや背景にある物語がわかりやすく伝わるように発信することで、人間味のあるプレスリリースが作れるのではないかなと思います。

ご本人や自社では当たり前だと思っていることが、私からするとものすごいことだったりします。

私もIT業界の外に出てみて、初めてIT業界の当たり前や自分の会社の当たり前が他ではものすごく価値があったり、素晴らしい特徴だったんだなと感じました。

プレスリリースで伝えるべき想い

製品の特徴や価格といった情報はもちろん大事ですが、それだけをプレスリリースで伝えるのでは、会社らしさ、人間味が伝わらないと思います。

「0円PR」の著者の笹木さんや「手紙を書いてマスコミにPRする方法」の著者の坂本さんに教えていただいた大切なこと

プレスリリースで伝えるべきは「想い」の部分

多くの方のPR支援をさせていただく中で本当にこれが大切だなと改めて感じます。

なぜ、その製品を作ろうと思ったのか?

お客様にこのサービスを通じて、どのように幸せになってほしいと思っているのか?

商品を通じて、どのような社会にしていきたいのか?

そこがユニークなポイントであり、その人、その会社だけにしかない大事な情報だと思います。

そして、メディアの皆さんもそういった皆さんの想いやミッションに共感してこそ取材したいと思ってくださるのだと感じます。

ぜひ皆さんの想いをプレスリリースにのせて発信してみてください。