先日、予定日よりも数日早く、三男が誕生しました!夜中に陣痛が来たと思ったらその日は治ってしまい、翌日の夜中から明け方にかけて陣痛が定期的な間隔になり明け方病院へ。

病院到着からは思ったよりも進みが早くて、4時間ほどで出産となりました。

出産まで経験して、またカナダと日本の違いが色々あったのでまとめました。

陣痛タクシーはない

東京だと陣痛タクシーという有難いサービスがありましたが、こちらはないので(そもそもタクシーがその辺を走ってない)自分で病院まで辿り着くしかありません。

車があれば運転していけますが、車がない人は友人に頼む、公共交通機関を使うのかな?

バスは一応24時間走ってるのでそれで行くことになるのだと思いますが、陣痛に耐えながらの移動は辛いだろうなと思います。

病院の入り口

病室の選び方

部屋の希望は当日に伝えました。相部屋の場合はMSPの範囲でカバーされますが、個室希望の場合は、完全個室が一泊195ドル、セミ個室(2人)が一泊165ドルでした。

今回は完全個室を希望したけれど空いておらず、セミ個室だったのですが、もう1人はいないとのことでセミ個室料金で広いお部屋に入院させてもらいました。

広いセミ個室、パートナーが泊まれるソファも

NSTを必須ではやらない

赤ちゃんの状態を確認するNST(ノンストレステスト)を私は出産前と陣痛が始まってからやった気がするのですが、こちらではやりませんでした。もちろんあるみたいですが、エコーと同じように必要な時にしかやらないみたいです。

出産用のガウンとショーツ

病院にはガウンが用意されていました。それがとても不思議な形(笑)肩がスナップボタンになっていて、後ろがパカっと全開になるようになっていました。そして、なぜか胸のところに謎の穴あきポケット(授乳するにはちょっと小さい)。

背中の大きな開きは、無痛分娩の時の麻酔をするためだったのかということが後でわかりました。

ちょっと不思議なガウン、薄手で寒い

産褥ショーツを用意する必要はなく、伸び縮みする使い捨てのパンツが用意されていました。

日本もこれでいいのになと思います。産褥ショーツ使う場面って本当に数日だけなので…

使い捨てのショーツ

無痛分娩はいつでも選択可

カナダでは当たり前の無痛分娩。特に事前に申し込みも必要なく、当日希望すればすぐに対応してもらえました。

子宮口が9-10センチ開いてしまっていると、出産を遅らせてしまう可能性があるからできないと言われましたが、幸い私は5センチくらいの時に依頼することができました。

ちなみに、「どのタイプが良い?」と最初に看護師さんに言われて、「え、種類があるの?」と聞いたら「最初はlaughing gas (笑気ガス)にして、それが効かなければepidural (硬膜外麻酔)にしたら」と言われました。

Laughing gasは初めて聞いたのですが、お医者さんからはepidural使いましょうと言われたので、結局ガスはどんなものなのはわからず。

日本だとわりと周りの人が、無痛分娩の麻酔が効かなかったという話しや、麻酔を打つ時が痛いという話しを聞いていました。

麻酔医の先生によると、カナダでは95%の人に効くということと、リスクとしては1%程度で安全とのこと。

麻酔を背中に打つ時は、ほとんど痛くありませんでした(というより既に陣痛の痛みがかなり強くて辛かったから感じなかったのかも)

そして、効き始めるまでに20分。右は効いてるけど、左がまだ効いてない時があり、その時は左側だけめちゃくちゃ痛い!という感じでした。氷で効いているかを確認し、最終的には両側とも効いて出産は本当に楽でした。

先生曰く、出産の進行が早くて最後の薬を入れられなかったらしいのですが、それでも普通分娩よりもほとんど痛くありませんでした。

雑談も楽しめちゃうフレンドリーな先生

介助してくれた先生はとてもフレンドリーな良い先生でした。初めての先生でしたが、とても優しく、丁寧に接してくれました。

私が陣痛で痛い〜!ってなってる時も、研修医さん(なんと今回が初めて)と看護師さんと3人で和やかムードで、夫に対して「日本のどこから来たの?」「上の子たちは今どうしてるの?」といきんでる間も終始、和やか雑談ムードでした(笑)

日本の病院では私語厳禁なのか、雑談してる様子はなく妊婦さんに全集中という感じでしたが、雑談しててくれるくらいのほうが気が紛れて良いかな?と私は思いました。

夫は立ち会いだけでなく色々できる

立ち会いはもちろんのこと、今回夫は今までと違う経験を色々しておりました。

先生から「髪の毛見えるよ!見てみる?」と少しだけのぞいてる頭を見せてもらっていました。

そして「へその緒切る?」と言われ、言われるがままにへその緒をチョキリ。「イカみたいな感触だよね」と笑う先生(笑)

帽子をやたらとくれる

頭が寒いといけないからか、産まれた直後と退院の時に帽子を被せてくれました。

産まれた直後の帽子。涙がいっぱい!笑

ちなみに、退院の時に車の場合はチャイルドシートにちゃんと乗せられているかのチェックが入ります。

退院の時にくれた帽子

研修生が多い

カナダも医療従事者不足と聞いていますが、研修生が必ず立ち会っていました。出産に立ち会っていた産科医さん、そして産まれた後の病室では看護師さんの卵。なんと私が通う大学の学生さんでした。技術習得の学校なので、習ったことを病院で実際に研修しているそうです。

生後24時間の時に、赤ちゃんの沐浴をしてくれたのですが、2人がかりでちょっと危なげな感じでしたが、一生懸命対応されていました。

産後の精力にならないメニュー

食事ですが、機内食を更に劣化させたようなメニューで、もちろん期待はしていなかったものの、期待以上に産後の精力にならないメニューでした(笑)

出産翌朝の朝食メニューは、シリアルにトーストにチーズ!フルーツもなければ、卵やベーコンといったタンパク質があるわけでもなく、日本の病院食はバランス考えられてたな〜と思います。

せめてバナナくらいほしいところ

赤ちゃんの検査の仕方の違い

検査はほぼ生後24時間のあたりで行われました。聴覚や血液検査は、それぞれの担当の人が部屋まで来て対応して帰るといった感じで、最後に酸素濃度や横断の検査と体重測定は私も同伴で看護師さんが別の部屋で行っていました。

お母さんも一緒に検査に立ち会うというのは日本ではなかったのでこんなことをやってたんだな〜と思いました。

また、ビタミンKは日本ではシロップをあげていましたが、カナダでは産まれてすぐに太ももに注射を打っていました。

おしり拭きは布

使い捨ての濡れたお尻拭きはなく、おしり拭きは布をお湯で濡らして使ってくださいと言われました。一泊だし、エコで良いかもしれません。

ちなみに沐浴も黄色いタオルで、日本のようなガーゼはありませんでした。

黄色い布がお尻拭き。ガーゼも使わない

おへその消毒はしない

日本だとおへその消毒をしていましたが、カナダではしないようです。なんとなく、次男の時に買った消毒用のパックが残っていたので一応、お風呂上がりに消毒しましたが、特に必要ないのかな?と思いました(笑)

ということで、24時間の入院を経て、母子共に検査して問題がなければ帰宅となります。

我が家も24時間で帰宅は最初不安でしたが、あの病院食をずっと食べていては母乳出ない&ストレスになりそうなので家に帰れて良かったです。

しばらく両親が日本から来て手伝ってくれるので、ありがたくお世話になっています。やはり無痛分娩だったとはいえ、あちこち痛いです。