2023年2月にカナダで三男を出産しました。その時の様子や産後の状況を記録しておきたいと思います。
出産2日前
もうあと数日で予定日というところで、妊婦健診があり、内診でグリグリと刺激を受けたところ夕方5時くらいから陣痛らしきものが。
夜10時半過ぎに間隔が5-8分になったので、いよいよ!と思って病院に電話。
英語で色々と聞かれた結果、車で20分くらいということを伝えたら「もう少し様子を見てみてください。歩いて本陣痛か確認してみてください」とのこと。
しかし歩くのもちょっとしんどいです…というくらい痛かったので少し横になって待機していたらなんと明け方には治ってしまいました。
前駆陣痛だったようです。
出産前日
昨晩のあれはなんだったのか!?と思うほど日中は何の兆候もなかったので、コストコへ買い物にでかけました。
コストコは広いのでとにかく歩き回ると、刺激になったのかその晩、深夜0時頃にまた陣痛開始。
出産当日
明け方5時頃、痛みが本格化して5分間隔になってきたが、前日のこともあるのでもう少し我慢してみる。
6時半過ぎ、いよいよ痛みが強すぎて呼吸しづらくなってきたので病院に電話。
上の2人の子供たちはおじいちゃんおばあちゃんに預け、夫に運転してもらい、7時過ぎに病院到着。
Emergencyで受付して車椅子で移動。個室を希望すると一泊195ドルかかるそうだけど、どうせ一泊しかしないし、他の費用は無料なので個室を希望。
しばらく分娩室で待機して、内診してもらったところ子宮口の開きは4センチとのこと。まだしばらくかかりそうなので歩き回るよう指示される。
過去2回の出産は破水からで病院に入院してベッドに横になっていたので、定期的に痛いのにしばらく歩き回らないといけないみたいな待ちの時間がけっこうしんどいです。
(夫はその間することがないのでソファベッドで寝そべり動画鑑賞。この時点では本当にやってもらうこともないのでいてもらえるだけでとりあえず心強い)
左手にIV(静脈注射)をしたが地味に邪魔で痛い…
無痛分娩希望か聞かれたのでお願いしたいと言うとまずはLaughing gas やってみてそのあとにEpiduralにしますかと看護師さんから提案される。
先生曰くEpiduralは子宮口が全開に近いともう打てないとのこと。
種類がそんなにあるのか?と驚く。「笑いガス」という名前がなんとも奇妙だが、痛みへの対処は当然という感じが日本の「お腹を痛めて産むことに意義がある」みたいな感じと全然違う気がしました。
9時頃、2-3分間隔で更に痛みが増してきて
9:50 痛みが激しくなり内診したところ子宮口は5~6センチなのでEpiはOK。先生により強制的に破水させたら、陣痛が痛くて痛くて仕方ない状況に!
麻酔の先生は常時待機しているので、その後数分で駆けつけてくれました。ありがたい。
無痛分娩の説明と感覚
Epiduralは、
- 痛みを取りつついきむ力は残す効果がある
- 95%の人には効果あり
- リスクは1%程度で安全
- 副作用は頭痛、神経の痛みなどだが、バンクーバーで普通に歩いていて交通事故に合う確率とのこと
背中から針を挿すが背中全体にシートみたいなものを貼っていたような印象
針が刺さった時はさほど痛みもなく、陣痛の痛みの方がよほど辛い。20分ほどで効き始めるとか。
しばらくして、氷を当てて効き目をチェック。氷の感覚がなければ効いているそうだが、右半分は効いてきたけど左がまだ痛い!
いよいよ出産
だんだんいきみたくなってきたと伝えたところ先生到着(先生も忙しくて色んなところに引っ張りだこ)
今回が初という研修医さんもご一緒だったので、立ち会っても良いか?と聞かれました。
カナダでも医療従事者不足が続いてます。そんな中でお医者さんを目指して頑張っている人に対して断る人いるのかな?と思ったので
「初めての患者になれて光栄です」といったらとても喜んでいました。
この時点で子宮口は全開なのでもういきむ体勢へ
そしてなぜかガタガタと震えが止まらなくなるという初めての経験。
進みがが速いということで無痛分娩の最後の薬は入れられなかったそうですが、痛みはそんなに感じなかった!
いきみだしてからは、おそらく5-6回の陣痛で無事に出産。
過去の2人と比べて楽勝すぎてびっくり。
頭が出る時の衝撃もなんとなく少ない感じだった。
2センチくらいしか縫わなくていいから10日もすれば完治しそうだよと先生から嬉しいお知らせ。
産まれてすぐに泣いており、異常もなく健康
そして、すぐにビタミンKは太ももに注射
体重3410g、身長50センチの元気な男の子です。
産まれてきてくれてありがとう!!!
産後の感想
なんか前の2人に比べてむらさきっぽい気がする
無痛分娩だったからかなんとなく実感がまだない
少し前までお腹にいたとは思えない
オッパイ飲むのが思いのほか上手
先生たち談笑しながらやっててなんか雰囲気が日本とは違う、緊迫というよりリラックス
日本のどこからきたの?上の子の名前は?今誰が面倒見てるの?とか
主人に、髪の毛みる?へその緒切る?と聞いてて、(へその緒)イカみたいでしょう?と笑ってた
頭のほうじゃなくてモロに股のほうに主人が立ってみてたので生命誕生の瞬間を目の当たりにしてきっといい経験になっただろう
入院から退院までの24時間
プラセンタを出したり、縫ったり2時間弱はそのまま分娩室で事後処理
今回は会陰切開もなく、2センチだけ縫合ということで10日くらいで治るはずと言われた
これはなかなか嬉しい
マタニティクリニックの病室は個室希望だったが空きがなくセミプライベートの部屋を私だけで使わせてくれた。料金はセミプライベートらしく、ラッキー
部屋に入ってずっと母子同室なので休む暇はない。日本だと少し預かって寝かせてくれたりするがそれもなし。
私の検査と赤ちゃんの検査を少ししたあと、経産婦だからかほとんど赤ちゃんへの対応については説明はなく過ごす
産まれた日だからよく寝るかと思いきや夜中めちゃくちゃ起きるのであまり休まらず
夕食は来なかった(忘れられてた)上にメニューがカロリーも量も足りなくない?というエコノミー機内食的なメニュー
24時間の検査では、聴覚検査だけパスできず。後日、再検査に別の場所に行く必要があるらしい。カナダのこの分業体制はなんとかならないかな〜と思う。
退院後
最初の3日くらいは夜中も1時間~1時間半おきくらいに授乳で起きてだったのでけっこうキツかったけど、5日目の検診で先生から「途中で寝ちゃうと母乳の量が足りなくてまた起きるからしっかり起こして全部飲んでもらって」とのアドバイスをいただく。
その通りにやってみたら、夜中でも2-3時間寝てくれるようになった!昼間はよく寝てくれるのですごく楽だったりする。ママが抱っこしてくれているとそれでもまた寝ちゃうからわりと育てやすいいい子だ。
11日目に聴覚検査に行った。神経の反応を見るということで、両耳とも問題なし。良かった。
妊娠中に懸念されていたダウン症の疑いも今のところなさそうだし、うんちもおしっこもしっかりしていて、おっぱいもよく飲んでるから健康そうだ。
右のおっぱいはやっぱり吸いづらいみたいで、吸い付くまでにいまだに時間がかかる。怒って「あー!」と言っているが、上手に吸えるとしっかり全部飲んでくれる。
顔がとにかく凛々しい!目がキリッとしている。そして、手足が細い。指が長い。もしかしたら家族一のイケメンになるかもしれない。(親バカ)
退院の翌日に大学の担当者との面談があったので、リモートで参加。コロナ禍でリモートが当たり前になったので、産後すぐでも対応できて素晴らしい。
大学のインターンシッププログラムに申し込むために、レジュメ作成や面接をするのも、無痛分娩だったおかげか、産後すぐでも対応できた。
私の傷は10日目にして出血もなくなり、痛みもなくなり、本当に先生の言っていた通り10日くらいで治った。右胸の痛みもだいぶ慣れてきたせいか痛く無くなってきた。歩くと右足の付け根が痛いなどあちこち痛みはあるが…
交通事故にあったあとにフルマラソンを走るようなものという出産と産後の例えは、あながち間違ってはいないと思う(笑)
1週間検診と1ヶ月検診
1週間で出産時の体重に戻り3460g、1ヶ月で4200gと1日50gずつ増えていたそうで成長著しい!優等生!
母乳だけでこれだけ体重増えるのすごい
2ヶ月以降はファミリードクターがいないと、自分でウォークインクリニックというその辺のクリニックに予約して行かなければいけないらしい
ファミリードクターは優先的に紹介してもらえるとのことだけどまだ連絡がいつ来るかは不明
とりあえずお兄ちゃんたちに毎日揉まれながら健やかに育ってくれることを願う