子どもたちが話す相手によって日本語と英語を切り替える姿を見るのは、本当に面白いものです。この能力は、私たちが日本からカナダに移住して2年が経ち、ますます顕著になっています。

長男(7)の場合

長男は東京で生まれ、5歳まで東京で育ちました。カナダに移住した時、息子は全く英語が話せませんでした。最初は英語が理解できませんでしたが、2年経った今では、学校で基本的なことを英語で伝えることができるようになりました。

私が特に感心しているのは、彼が何を求めているのか、恐れずに聞けることです。彼の英語は完璧ではありませんが、限られた語彙でも、自分が欲しいものや感じていることを伝えることができます。この自信が、彼の適応に大きく役立っています。

外では英語を話しますが、家では日本語の方が話しやすいため、家族との会話は日本語が中心です。そのため、日本人の友達と話す時の方が、より流暢に話せます。しかし、彼の積極的な性格のおかげで、英語でも人とのコミュニケーションをためらいません。これはカナダで特に良いことだと思います。カナダではエレベーターでちょっとした会話をすることが普通だからです。日本では、子どもが電車やエレベーターで知らない人に話しかけるのは少し気まずいこともありますが、こちらでは自然なことのようです。

学校では主に読み書きに取り組んでおり、英語の学習をサポートするために、公文にも通わせています。また、家では日本語の読み書きのスキルを維持するためのワークシートも用意しています。

先日は、同級生のお母さんの話していることを父親に翻訳してあげていました。日々、進化しているようでみていて誇らしいです。

次男(3)の場合

次男は1歳半でカナダに来たので、その時は日本語も英語もあまり話せませんでした。今では英語の環境のデイケアに通い、英語を急速に覚えています。面白いのが、簡単なほうの単語が出てくるという特徴です。たとえば、英語で「watermelon」は長くて発音が難しいですが、日本語の「スイカ」は比較的簡単です。なので、スイカと呼びますが、「りんご」と「Apple」は同じくらいの難易度なのか、どちらも使っています。

誰が話しかけるかによって言語を切り替えるのを見るのは、とても興味深いです。たとえば、「ニモのお人形どこ?」と聞くと、「ここ!」と答えますが、「Where is Nemo?」と聞くと「Here!」と答えます。

また、車が大好きで、今では「パトカー」や「消防車」ではなく、「police car」や「firefighter」と言うようになりました。

日本語の読み書きはどうしようかな〜と少し悩んでいます。日本語の幼稚園や補習校のようなものもあるので、いつか検討しようかなと思っています。

三男(1)の場合

三男はカナダで生まれました。私たちは家庭内では日本語を話していますが、彼は4ヶ月ほど英語のデイケアに通っています。彼はデイケアの環境を楽しんでいるようですが、まだ英語の単語を話すことはありません。主に「ママ」、「パパ」、「うまい」、「おいしい」などの日本語を使っています。英語で唯一出てくるのが「えあぷれいん!」でしょうか。不思議ですが、飛行機が好きなようです。「ベイビーシャーク」の歌が大好きで、手を叩きながらよく一緒に踊っています。

カナダ移住の決断を振り返って

私たちは、子どもたちが自然に英語を学べるようにカナダに来ました。日本で英語を勉強しても、実際に使うのは難しいことが多いからです。移住してよかったと感じていますが、今度は日本語の教育にどれだけ力を入れるかが課題です。

どれだけ日本語教育に重点を置くかは、カナダにどれくらい滞在するかにもよりますが、子どもたちが多様な環境で育つ経験をさせられることは素晴らしいことだと思います。