こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。コロナの影響で自宅で仕事をする人も増えてきたのではないでしょうか?IT技術の発達でどこにいても仕事ができる時代、更にそれがこれから促進されていく気がしています。
フリーランスって大変そう、フリーランスになったらどうなるんだろう?フリーランスってそもそも何?自分でもなれるのだろうか?などこれからフリーランスを目指す方は色々不安もあると思います。
私も最初はそうでした。祖父の代からずっとサラリーマンの家系で、会社以外で働くってできるの?とそもそも頭の中に選択肢としてなかったんですね。でもそんな私もフリーランスになって5年目になります。誰でも決めてやればできます。
この記事では、フリーランスが会社員とどのように違うのかなどの説明からオススメの職種や必要な準備をお伝えしていきます。
最後まで読んだら、自分がフリーランスとして活躍できる可能性も発見できるかもしれません。
Contents
フリーランスの定義とは?
私も最初フリーランスっていう用語は知っているけど、そもそも他とどう違うの?という疑問を持っていました。もう知ってる!という方は、次のオススメの職種のところから読んでくださいね。
フリーランスとは、英語だとSelf-employedという定義が使われます。つまり、特定の雇用主の元で働くのではない自営業者のことです。アメリカでは6千万に人近い人がフリーランスとして働いています。アメリカの就労人口の36%にあたるそうです。日本のフリーランス人口は約300万人と言われていて、全体の5%程度なのだそう。
会社員と何が違うの?
会社員は直接会社と雇用契約を結んで働きますが、フリーランスは案件ごとに契約を結んで働きます。案件の内容、金額、期間などは職種によって様々です。
フリーランスは「個人事業主」になりますので、税務署に「開業届け」を出せば個人で事業を行うことができます。
個人事業主とフリーランスは同じ?
個人事業主は、一般社団法人や株式会社などの法人を設立しない、あくまで個人で事業を行っている人のことです。フリーランスは、案件ごとに契約を結んで働くワークスタイルのことなので、フリーランスの中でも、個人で事業を行っている場合は税務上「個人事業主」に含まれます。一般社団法人や株式会社を立ち上げて事業を行っているフリーランスもいるので、その場合は個人事業主とは呼ばないということになります。
フリーランスは起業なの?
起業とは、「新しく事業を起こすこと」なので広い意味ではフリーランスも新しい事業ととらえることができると思います。ただ、一般的に起業というと「法人化」することというイメージの方が強いかもしれません。フリーランスは、開業届けを出していなくても、契約が成立するのであればスタートすることができますので、一般的にいう起業よりもハードルが低いと感じる方も多いようです。
女性にオススメのフリーランスの職種は?
よくオススメの職種って調べると色々出てくるのですが、私はその中でも会社員から独立して今までやっていた仕事のスキルや経験を活かしたパターンと、新たに手に職となるような資格を取ってスタートするパターンがあると思っています。
パターン1:会社員から独立する系
このパターンの場合、今まで自分が会社員として働く中で培ってきた知識や経験をそのまま活かして仕事をします。
例えば、私の場合であれば、ITの知識やヘルプデスクの経験を活かして他業種(メーカーなど)でのユーザーサポートなどを契約させてもらったことがありました。
同じ業界や同じ会社の中では当たり前のスキルも一歩他の業界に出てみると、ものすごく重宝されるスキルであることが多々あります。
もちろん新しく学ぶべき業界の知識やスキルはありますが、基本的には自分の得意分野で仕事ができるので、契約につながりやすいです。
この場合、企業との契約(BtoB)になることが多いです。
オススメの職種
- オンライン秘書
- デザイナーなどのクリエイティブ職
- 広報PR
- WEBマーケティング
- コンサルタント
- ライター
- エンジニア
パターン2:新たに手に職をつける資格取得系
このパターンの場合は、自分の夢ややりたかったこと、好きなことを仕事にしたいという思いで新たなスキルや資格を取得し、仕事をします。
新しいチャレンジになるので、初期投資が必要になることが多いですが、自分が好きでやりたいと思っている仕事であれば頑張れる!という人には向いていると思います。
インスタグラマーやユーチューバーになりたいという人も、どこかと契約するというよりは自分でコンテンツを作成してフォロワーを増やしていく形になります。
この場合は、企業というよりも一般顧客向け(BtoC)の仕事になる場合が多いです。また、すぐに成果につながらない可能性があるので諦めずにコツコツと努力して形にしていく必要があります。
オススメの職種
- ネイリスト
- エステティシャン(美容・リラクゼーション系サロン運営)
- 占い師
- ネットショップ運営
- インスタグラマー
- ユーチューバ―
- ブロガー
女性がフリーランスとして働くメリット
私が思うメリットは、ライフスタイルやライフイベントに合わせてある程度自由に働けるという点です。
私も結婚や出産をした時に、どういう働き方がしたいかな?と考えた時に、子どもと過ごす時間を増やしつつ、責任ある仕事がしたいと思って独立しました。
- 9:00~18:00で必ずオフィスに行かなければいけない
- 成果よりも労働時間で評価される
この状況では、ママになってから大変だなと感じていました。
真面目に自立した仕事がきちんとできる人であれば、フリーランスという働き方になっても成果は出せます。
また、女性ならではのサービスを提供したり、同じ女性からの共感を集めやすかったりもするので、事業を展開していく可能性はたくさんあると思います。
フリーランスに求められるもの
謙虚な姿勢と態度
私は、まずフリーランスがスゴイとか会社員が偉いとかそういう考え方が嫌いなのですが、誰しも「謙虚な姿勢と態度」そして一緒に働く相手への「敬意」が大事だと思っています。
特にフリーランスになって、会社や仕事のありがたみを身に染みて感じることができました。仕事を頂ける喜び、お金を頂けることへの感謝。本当に当たり前ではないのだなと、会社員時代にはどこか「当たり前」だと思っていたすべてのことのすべてが、「自分で稼ぐ」という経験から感謝に変わりました。
人とのご縁と人間関係
フリーランスになると本当に人とのご縁と人間関係が大切です。はじめのうちは、まず自分の知っている方にお話しをする、そしてそこからお仕事につながったり、ご紹介いただくことで契約が成り立っていくことが多々あります。本当に人とのご縁や人間関係が大切になってきます。
管理能力全般
自己管理、時間管理、タスク管理、誰も管理してくれる人はいませんので、自分自身ですべて管理する必要があります。最初は私もけっこう苦労しました・・・タスク管理はもちろん会社でもやっていましたが、時間の管理はけっこう大変で、土日祝日も含め常に仕事という状態になってしまったことがあり、その時には体調を崩すという大失敗。。。健康管理も大事ですし、お金の管理も重要。とにかく自分で管理する能力は必須です。ある程度、お金に余裕が出てきたらお金のことは専門家に依頼するなど、頼れる人にお願いするというのはもちろん大事ですね。
すぐに諦めない
最初からうまくいく人はいません。成果もそんなにすぐ出ません。なので、地道な努力が必要です。すぐに諦めない!とにかくこれに限ります。自分がどうしたいのか描いて、それに向かって諦めずに行動。
マーケティングや経営の勉強
これはけっこう重要で、私も会社員時代にビジネススクールに通って勉強しました。やはり、会社に雇われていた自分の知識や感覚をアップデートしないと通用しなかったなと思います。もちろん勉強しただけで、実際仕事を始めたら全然勉強だけじゃ足りなかった!ということもたくさんありましたが、ある程度の知識は持っていたほうが絶対に有利です。
フリーランスになるために必要な準備
数か月分の生活資金
独立してすぐに案件が契約できるとは限らないので、数か月分の生活資金は準備しておいた方が良いです。もちろん、今の仕事を辞める前に次の契約が決められるのであればそれがベスト!ただ、雇用保険などがあるわけではないので、何かあった時のためにも独立前に資金は貯めておくことをオススメします。
自分のスキルの棚卸
自分は何ができるのか?今までどんな仕事の成果を上げてきたのか?何が得意で、どんなお客様のお役にたてるのか?自分が持っている能力は何か?資格は?などとにかく「自分はこんなことができます!」ということを棚卸し・整理しましょう。
人に伝える準備
案件獲得のためには営業も必要になってきます。フリーランスになって、ランサーズなどのお仕事紹介サイトに登録するでも良いのですが、本当に自分の能力を活かした形で仕事がしたいのであれば、私は人に伝える準備と実際に周りの人に自分が何ができるのかをお伝えしていくことが必要だと思います。
棚卸した自分のスキルを資料にまとめたり、自分の経歴やストーリーをまとめた自己紹介資料を作成するなど、相手があなたに仕事を頼みたい!と思ってもらえるように準備しておくことが重要です。
まとめ
フリーランスの定義から、オススメの職種、準備の仕方などをお伝えしてきました。働き方が多様化していく中で、会社員/正社員という枠にとらわれず、自由な働き方ができるフリーランスというワークスタイルはこれからの時代もっと増えていくのではないかと思います。大変なこともありますので、絶対フリーランスがいいよ!とは言えませんが、フリーランスが合っているなと思う方はぜひチャレンジしてほしいなと思います。