先日学生時代からのフラメンコ友達と久々に再会しました!2人とも同い年の子どもを持つ母になり、でも根本は全然変わってないな~というのがなんだか不思議でもあり、嬉しくもありました。
彼女はフラメンコの歌(カンテと言います)をプロとして歌っていて、旦那様もフラメンコ関係なのですが、ダンスブームな今の時代に「なんでフラメンコもっと流行らないんだろうね?」という話題が出ました。
そんな中、なんと今週2018年7月8日の情熱大陸はフラメンコダンサーのシロコさん!というなんともフラメンコやっていない人にも知ってもらえる機会だということで、私も前から思っていたことについてまとめてみたいと思います。
コロナ禍の状況をアップデートしました。
Contents
そもそもフラメンコって日本で見られるの?
フラメンコをやってなかったら、フラメンコのショー見に行ってないよね~
という私たち。
そうなのです。恐らく、フラメンコをやっていなかったら、
「そもそも、フラメンコって日本で見られるの?」「ハワイの踊りだよね?」という感じだと思います。
フラって聞くと、みんなハワイを連想しちゃうんですよね~悲しいかな。
そして、今の時代は、フラダンス、ヨガなど癒し系が流行る時代。
みんな疲れているのでしょうか(笑)海外の大使館で働く私の友達が、久しぶりに日本に帰ってきたときに、「みんなクマのぬいぐるみ下げてるよね。不況になると日本人ってみんなクマ持ってるよね。」と言われて衝撃を受けたことがあります(笑)
このロジックで行くと、みんなクマもってフラダンス踊ってる時代なのかな?(笑)
冗談はさておき、皆さんに少しでもフラメンコを知ってもらうためには、まず触れてみてほしいので、ぜひ興味ある方は見にいきましょう!
けっこうフラメンコを見られるお店(タブラオと言います)はあるんですよ!
そしてお食事をしながら楽しめますので、ちょっとご飯に行く感覚で行っても良いと思います。
都内で定期的にショーを開催しているお店はいくつかあります。
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(閉店)新宿のガルロチ
スペインの一流アーティストが来日して毎日ショーを行っています。老舗だったエルフラメンコが閉店した後を受け継いでくれたお店で、ステージがしっかりしていて照明もあり、洞窟のような素敵な雰囲気の中で食事をしながらフラメンコを楽しむことができます。フラメンコ初めて!という方はぜひこちらから。接待、デート、記念日、どんなシーンでもオススメです!
追記:2020年7月末で閉店することになってしまいました(涙)コロナの影響でスペイン人アーティストが来ることもできない状況でした・・・とても素敵なお店だったし、日本のフラメンコ界にとって貴重な場所でした。本当に残念です。
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恵比寿のサラアンダルーサ
こちらはスペイン人アーティストが来日している公演と、日本人アーティストの公演と両方やっています。わりとステージと近いので臨場感溢れるショーが楽しめます。テーブル付きの食事席は予約しないとすぐいっぱいになってしまうので、予約はお早目に!
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(閉店)赤坂のノベンバーイレブンス
阿木燿子さん・宇崎竜童さんが経営しているお店で、フラメンコだけでなく、ジャズ・ポップス・ベリーダンスなど様々なジャンルの音楽や踊りが楽しめます。ステージは高くなっていなくてお客さんと同じ目線です。ステージはけっこう狭いのですが、フラメンコは省スペースでも踊れるので問題なし!
追記:2020年5月末で閉店してしまいました。多彩なアーティストのライブが見られる素晴らしいお店だったので本当に残念です・・・いつかまた復活してほしい。
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西日暮里のアルハムブラ
東京メトロのCMで石原さとみちゃんが紹介していたお店です!JR西日暮里の駅から徒歩1分という好立地で、食事とフラメンコを気軽に楽しむことができます!
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高円寺のカサ・デ・エスペランサ
隠れ家的なお店で、常連さんも多いお店です。週末を中心に、毎週開催しています。小さいお店で、少し狭く感じるかもしれませんが、フラメンコの熱気をすごく感じられます。
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四谷三丁目のカサアルティスタ
こちらも隠れ家的な小さなお店ですが、ステージから客席が近く、サパテアート(足)を間近で見ることができ、熱気もすごく伝わってきます。曜日によってプロデューサーが異なるので、個性の違うアーティストによる多彩なフラメンコが楽しめます。
追記:コロナ禍においてオンライン配信をいち早くスタートしています。お店自体はとても狭いのでぜひぜひオンラインで多くの方に素晴らしいフラメンコの舞台をお家で楽しんでいただけたらいいなと思います!
どこも、お酒を飲みながら、食事をしながらショーを楽しむことができるので、ぜひ「日常的に非日常を味わえるレストラン」としてチェックしてみてください!
日本のフラメンコ人口はどれくらいいるの?
フラメンコは、昔一大ブームがありました!私も詳しくはわかりませんが、腰を動かすから痩せるという理由だったようです。
日本のフラメンコ人口は、本場スペインの次に多いという説を聞いたりもしますが、フラメンコ人口は、今どれくらいいるのか?
実数は恐らく誰もわからないのではないでしょうか。。。
日本フラメンコ協会も会員数は特にサイトで公開されていないようですが、検索してみると踊り(バイレと言います)の教室は登録されている数でいうと全国で124件のようです。私の今習っている篠田三枝先生の教室は載っていないようなので、全てが掲載されているわけではないですね。
単純に1クラス50~60人くらいいると仮定した場合、(もっと多い舞踊団とかもありますが)6000人~7500人くらいの人が全国で踊りを習っているのかな?
登録されていない教室も入れたら1万人くらいはいるのでしょうか。
ご存知の方がいたらぜひ教えてください。
フラメンコはハードルが高い?
フラメンコはハマるとけっこう長いお付き合いになりますが、最近は残念ながら新しく始める人が少ない気がします。
なぜ、始める人が少ないのかというと、「道具を揃える必要がある」という面倒臭さと金銭面のハードルがあるのかもしれません。
フラメンコは、つま先の裏と踵の裏に釘を打ち込んである特別なシューズを履いて踊ります。釘が板に当たることで、音が出てリズムを奏でることができるのです。
このシューズ、安い物もありますが、だいたい1万円くらいはします。
そして、練習着や衣装もけっこうお金がかかります。
フラメンコはロングスカート(ファルダと言います)を履いて踊るのが一般的です。これを1着購入するとしても、ピンキリですが、1万円くらいでしょうか。
何より、お金がかかるのが衣装!めちゃくちゃ可愛いのですが、1着5~6万円くらいはします。発表会やライブで着る衣装を新調すると、あれよあれよとお財布からお金が出ていくんですよね(笑)
ということで、これらの道具を揃えることや、金銭的なハードルはけっこうあるのだと思います。
でも、フラメンコってハマる人はめちゃくちゃハマります。私もその一人。
魅力があるんですよね。
フラメンコって感動する
バレエ、タップダンス、ヒップホップ、ポールダンス、ジャズダンス、社交ダンス、アルゼンチンタンゴ、アイリッシュダンスなどなどダンスはどれも大好きで色々観に行きますが、踊りを見て涙を流したのは、もしかしたらフラメンコだけかもしれません。
バレエは自分も昔習っていたし、好きだからけっこう観に行っていました。大きな舞台でオーケストラと一緒に踊る美しさに、わーー!と気持ちが温かくなるというか素敵だな~と思うことは多々あります。
ヒップホップとかストリートダンスは、今学校でも必修科目になったりして流行っていますが、カッコいい!と思っても涙が出ることはありません。
しかし、フラメンコはカッコいい!に感動がプラスされます。
個性が味になるというか、年を重ねるごとにその人の良さが出る踊りがフラメンコなのです。
私が雷に打たれたような衝撃を受けたのが、えんどうえこさんの踊り。
椅子に座った状態から、腕をスーッと上に伸ばして、その腕をジーっと見つめながら立ち上がっていくその姿が、何か技を激しくやっているわけではないのですが、なんだか涙が出てきてしまって、その場の空気を一気に支配している感じでした。
私はすぐに調べて踊りを習いに行くことにしたのですが、お話しを聞くと、病気で腕を手術したりしていたとのこと。そういった、その人が背負っているものや人生そのものが踊りに表現されているというか、体全体からにじみ出てくるのが、フラメンコの凄いところで、だから感動するのだと思います。
若くてキレイで技がいっぱいできる踊り手さんも素敵だけど、おデブでシワもいっぱいなおばちゃんがどっしり踊っているのも味があって、あーーーフラメンコ!!オレーー!!って感じがします。
群舞でも、1人1人個性が出るのがフラメンコの良いところです。同じ振り付けを踊っていても「これが正解!」というのはなくて、自分の体形によって良い腕の角度が違ったり、色々なパターンがあってもOKだったりします。
私がフラメンコを始めたきっかけは消去法だったけど…
ちなみに、私は学生時代にフラメンコを部活で始めました。
その時、フラメンコを選んだ理由は、どうしてもやりたかったわけではなく消去法でした(笑)もともとバレエを小さいころに習っていて、ダンスを何かやりたかったというだけで、実際ダンスなら何でもいいと思っていました。
祖母も母も社交ダンスをやっていたので、社交ダンス部をまずは検討。
- 社交ダンスNGポイント:
男性と組んで踊らないといけないこと、大学に男性が少なくてペアになれなそう、ペアでケンカになりそうで面倒・・・
その後、新入生歓迎会のダンスがカッコよかったのでヒップホップダンス部を見学。
- ヒップホップダンスNGポイント:
なんとなく集まっている人が自分と違うジャンルの人な気がした・・・(Hey yo!的な。すみません、偏見かもしれないです。ごめんなさい)
ということで、大学が国際系の大学だったおかげでスペイン舞踊部(フラメンコ)部を検討。
- フラメンコOKポイント:
1人で踊れる、スカートが長いから足が太くても大丈夫、叔母さんがやっているからやってみようかな
という大した理由も憧れもなくフラメンコをスタートした私でしたが、
あまり1つのことが長続きしないタイプなのに、フラメンコは18歳の頃から始めてなんだかんだ今も続けています。
その理由は、やればやるほど、ただ音楽に合わせて踊るのではなく、歌やギターとの掛け合いの中で作りだしていく魅力や、同じ曲でも誰と一緒に踊るかで全然違うものになったり、二度と同じフラメンコにはならないということがわかったり・・・とにかく奥が深い。
途中数年ブランクあるけど、17年ですかね。もうすぐ人生の半分!んーーまだまだ私のフラメンコ像とは程遠い自分の踊りですが、生涯続けていきたい趣味に出逢えたことはとても有難いことだなと思います。
スペイン人以外もフラメンコ界で活躍している
CNNの記事に、スペインのセビージャの教室に全世界からプロを目指して、生徒が来ているという記事がありました。
He says he's not the only non-Spanish artist pursuing a career in flamenco, with some of the dancers he works alongside originating from overseas.
フラメンコアーティストとしてのキャリアを追っているのは、彼だけではない。彼が共に仕事をするダンサーは海外出身者もいる。
"It's a natural thing," he says. "Throughout its history, Spain has been influenced by foreigners. Seville itself has hosted Arabs and Jews."「自然なことだよ」と彼は言う。「歴史的にも、スペインは異国の影響を受けているから。セビージャもアラブやユダヤを受け入れているしね。」
私の中ではサッカーワールドカップ並みのイベントでは?と思っています(笑)
まずは入門クラスの見学からスタート!
はじめてフラメンコを習おうと思ったら、ぜひ入門クラスを設けているお教室や先生を探してみてください。やはり、フラメンコのステップやリズムは独特(2拍子、12拍子など)なので最初から丁寧に教えてくれる入門クラスから入るのがオススメです。多くのお教室は、見学OKのはずなので問い合わせてみてください!
ちなみに、私の習っている篠田三枝先生が2019年5月から、自由が丘クラスがスタートしています!令和元年、ぜひ新しい自分に出会うためにフラメンコのレッスンをスタートしてみてはいかがでしょうか?