自分に向いている仕事かなんてすぐにはわからない!桃栗三年柿八年

こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。

最近20代の会社員の方の相談を受けることが多いのですが、皆さん口々に「自分のやりたいことと今の業務が合っていないのではないか」「自分に今の仕事が向いているか自信がない」と言います。

果たして世の中のどれだけの人が「自分に向いている仕事」をやっているのでしょうか?調べてみると、2015年のデータではありますが、20~69歳の就労している男女1,106名を対象にオウチーノ総研が行ったアンケート調査で、「今の仕事は、あなたにとって『天職』だと思いますか?」という質問の結果がありました。約55%の人が、今の仕事が自分にとっての(まあまあ)天職だと思っているそうです。

このデータ、皆さんはどう思われますか?半分以上は多いか少ないか。私は思ったより多いなという印象でした。なぜなら、私も20代の頃、自分に合った仕事は何なのか?と悩んだ時期がありましたし、今もまだもっと自分が天職だと思える仕事があるのでは?と可能性を探っている最中だからです。

もし、皆さんが今の仕事が「自分に向いているかわからない」と悩んでいるとしたら、ぜひこの記事を読んでみてください。きっと悩みを解決するヒントが隠れていると思います!

今の仕事に不満を感じる時に陥っているパターン

人が仕事や会社を変えようと思う時期とパターンがいくつかあります。

成長欲に悩むパターン

徐々に仕事に慣れてくると、ルーティーンになってきて毎日同じことの繰り返し、自分が成長している感じが全くしない、やりがいを感じられないというパターンです。

人間関係に悩むパターン

会社務めをしている場合、配属先の部署、上司など一緒に働く人を選ぶことはなかなかできません。そのため、家族よりも多くの時間を過ごすかもしれない職場の人間関係に悩んでいる人はとても多いように感じます。いじめまではいかないにしても、上司とそりが合わないなど・・・

お金に悩むパターン

なかなか昇給しない、成果を出しているのに正当な評価を会社の中でされない。仕事を全然していない人と自分のお給料が一緒。責任や忙しさは増えるのに対価として給料が上がらない。残業代が出ない。仕事をしている以上、やはり正当な対価は頂きたいものですので、お金も重要な要素です。

時間に悩むパターン

残業が多い。休日出勤が多い。夜間作業が多い。時短勤務ができない、出勤時間やランチ時間が固定されているなど、家庭と仕事の両立、育児との両立が難しく、ワークライフバランスの向上が難しい場合があります。

恐らく、皆さんも上記のどれか、もしくは複数に当てはまっていると思います。

実際に、日本における「仕事満足度」は世界35カ国中最下位なのです!(世界最大の求人サイトを運営するIndeed社の調査2016年より)なんと、1位はコロンビア!

ちなみに、私の場合は「成長欲」「お金」「時間」の3つに悩み、結果として独立しようと決めました。振り返っても、人間関係はとても恵まれていたというか、裏切られたこともありましたが、それが原因で会社を辞めたり、転職しようと思ったことはありませんでした。

どうすれば仕事の満足度が上がるのか?

これは、自分が何を求めているのかを把握する必要があります。まずは、自分の不満を全部書き出してみることです。先ほどのパターンの逆を考えれば、自然と自分の求めている条件が浮かび上がってきます。

また、選択理論心理学では、人間は5つの基本的な欲求を持っていると提唱しています。自分が何を求めているかを見つけ出すためにも知っておくと良いのでご紹介します。

生存の欲求

飲食、睡眠などの生理的な欲求。健康的な生活を送るための源。

愛・所属の欲求

誰かと一緒にいたい、良い人間関係を築きたいという欲求。

力の欲求

誰かに認められたい、勝ちたいという欲求。貢献、承認、達成の他に競争なども含まれる。

自由の欲求

自分のやりたいようにしたい、自分らしくありたいという欲求。

楽しみの欲求

好奇心やユーモア、新たな知識を得る、成長するなどを楽しみたいという欲求。

いかがですか?私もこの5つが満たせる仕事や働き方があればそれが一番満足できる仕事では?と思っています。ぜひ、皆さんが何を求めているのかを自覚するところからスタートしてみてください。

自分に向いてる仕事の見つけ方

目標が最初から定まっている人は、どんどんそこに向かって突き進めば良いのですが、この記事を読んでくださっている皆さんは私と同じで、どこを目標にすれば良いかわからないという方が多いと思います。

目標型と展開型の人がいるという話しを以前ご紹介したかもしれませんが、
展開型の人は、目の前の仕事や経験を積んでいく中でどんどん自分のやりたいことが明確になったり、経験同士をつなげて独自の価値を生み出すことができるようになります。

まず本気で目の前の仕事を3年やってみる

私は3年間やってみてから自分に向いているか向いていないかを判断するようにしています。1年目はやり方を覚えるだけであっという間に過ぎてしまいます。ここで向いていないとあきらめてしまう人が多いのですが、それは時期尚早かなと。まだスタートラインにも立っていない。2年目で、やっと仕事を自分で進めることができるようになります。そして、3年目で、自分なりのやり方や創意工夫を行って仕事を面白くできるチャンスがやってきます。そこまでやっても、成果が出ない、自分には向いていないと思えば、次のステージへ移っても良いのではないかと思います。

実際私も、言語学専攻でパソコンも全く触ったことがないところからIT会社に入社して仕事をしていました。最初は、IT用語が全くわからないし、技術的な知識も経験者に比べたら全くなかったので本当に大丈夫かな・・・と思っていましたが、1年目で資格の勉強や先輩から仕事を教えてもらい、2年目はそれなりに仕事ができるようになり、3年目はリーダーとしてお客様と業務改善の話しなどもできるようになりました。「人と話す仕事がしたい、ありがとうと直接言われる仕事がしたい」という漠然とした理由から就活中「営業職」ばかりを受けていましたが、今は苦手と思っていたITの会社に入って技術を磨いて良かったなと思っています。

どんな仕事にも共通して使える能力は、コミュニケーション能力、調整力、ドキュメント作成能力、表現力、課題管理能力、プロジェクトマネジメント能力、スピーキング能力、PCスキルなどなど、たくさんあります。

今の仕事でどうしたらもっと効率的に、効果的に成果を上げることができるのか?もっと改善できるところはないか?これを考えながら仕事をするだけで、問題発見能力も解決能力も身に着けることができます。それを提案書や企画書にまとめて、周りを説得し、実行に移す行動力があれば、どんな仕事でもその能力を応用することができるので、3年経たなくてもこれらのことが今の仕事ではもうできたなと思ったら次のステージにぜひ進んでください!

どんな仕事があるか調べ、人に会う

次のステージに進もうと決めたら、世の中にどんな仕事があるか調べてみると良いと思います。それには、ネットで調べるのも良いですが、実際は「人に会うこと」が一番オススメです。人の話しを実際に会って、直接聴くこと。これが一番の情報源です。

得意なこと、熱中していることを仕事にしてみる

もし得意なことや熱中していることがあれば、それを仕事にしてみるのもよいかもしれません。今は専門家やオタクがそのまま仕事にできる時代です。本当に自分が頑張らなくても熱中して好きでできることであれば仕事になる可能性があります。

時代を先取りした能力を身に着ける

私は就活した時漠然と「これからの時代、グローバル化していくだろうから英語とITできたらなんとかなるだろう」と思ってまったく知識のないところからIT会社に入りました。これは、今振り返ってみると正解だったなと思います。

当時好きだったかというとそんなことはないのですが、得意と言えるくらいになると「自分に向いている仕事だ」と思うようになりました。

世界の子どもの教育は、今はSTEAM教育(スティームきょういく)が当たり前と言われています。 Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った教育法です。

インターネット、AI、ブロックチェーンなどなど最新のテクノロジーはこれからもどんどん出てきます。5年後、10年後どのような世界になっているのか。それを考えて、今何を準備すれば良いのかを逆算して能力を身に着けておくのも良いと思います。10年後、振り返った時に「自分に向いていた」と言える仕事を今から仕掛ける感じでワクワクしませんか?

まとめ:桃栗三年柿八年

どうでしょうか?もし、仕事の向き不向きに悩んでいるとしたら、まずは、自分が今どのパターンで悩んでいるのか?

  • やりがい
  • 人間関係
  • お金
  • 時間

どうしたら満足度があがるのか?自分が何を求めているのか?を考えるところからスタートしてみてください。

桃栗三年柿八年。果樹を植えたら、食べられる実がなるまでに相応の歳月を待たねばならないことから、何事も成就するまでにそれ相応の年月がかかるということです。

向いている向いていないを判断するのに1年は短いと思います。これがやりたい!ということが見つかっていないのであれば、それが来た時のために準備しておくことが大切です。チャンスが来た時につかみ取る準備。まずは自分を知るところから。ぜひ書き出してみてください。