こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。

先日、企業様向けに女性のキャリアについてセミナーをさせて頂きました。私にとって自分の経験をそのままお伝えすることが、女性社員の皆さんの役に立てるのか少し心配な部分もあったのですが、皆さんとても真剣に聞いてくださり、私もとても嬉しかったです。

セミナーでは、私のキャリアについて詳しくお話ししたので、自分にとっても改めて振り返るきっかけになりました。20代の頃って本当に男性を見返してやる!っていう気持ちで仕事をしていたように思います。その経験はとても価値があったと思うのですが、女性として仕事中心に生きてしまうのももったいないように思います。

男性を見返したい思いで仕事をした20代

その理由は、就職の時に「見た目がお嬢様っぽくて営業先に相手にされなそうだから、営業は向いていない」と言われたことがありました。見た目で判断されたということにけっこうショックを受け、今でも私は営業が苦手というトラウマがあります。「女性だから舐められるんじゃないか」という不安がどこかにあって、男性に負けないくらい仕事をして成果を出すぞ!と思って仕事をしていました。

しかし、私もいつか結婚して子どもが欲しいなと思っていました。母が専業主婦だったということもあり、なるべく子どもの側にいてあげたいと思いつつも、保育園は0歳から出ないと入れないという現実問題。子育てと仕事の両立を想像すると、私が望む形ではないなと思い、男性はずっと仕事中心にキャリアを考えられるかもしれないけれど、女性は仕事だけじゃないなと思うようになりました。

男女平等にはなれない職場

東京医科大が女子の合格者数を抑制するために減点していたという問題の時に、明らかにおかしい!受験生に対して失礼!なんでそんなことするんだ!と思っていましたが、西川史子先生が以下の発言をされていました。

「上から採っていったら女性ばかりになってしまうんですよ。女の子のほうが優秀なんで。だから眼科医と皮膚科医だらけにになってしまうんですよ世の中が。重たい人の股関節脱臼を背負えるかといったら女性は無理なんですよ」

「外科医は少ない。やっぱり外科医になってくれるような男手が必要なんですよ。お腹が大きくては手術はできないんです。だからやっぱり女性と男性の比率は考えておかなければいけないんです」

確かに・・・お腹が大きくて手術はできない。体力的にも難しい。

この減点問題に関しては、大学側も減点という形ではなく、男女の募集人数を分けるとか何か別の方法があるのではないかと思いますが、女性が活躍できない現場もあるし、妊娠・出産が思いっきりキャリアに影響するのが医療の現場なのだなと感じました。

自分に最適なキャリアを考える

女性の活躍を推進するために、ちゃんと出産後に戻ってキャリアを継続できる環境を整えてくれている職場にいたらすごくラッキーなことです!

しかし、その環境がないのであれば、社内で環境を作るか、転職するか、自分で仕事をするか。どれも自分が主体的に行動すれば実現できることです。

私は、自分がしていた働き方では理想の出産と育児はできないと思ったこともあり、会社を辞めるという選択をしました。女性らしく子育てをしながら柔軟に働くこともできるんじゃないかと思ってやってみたかったのです。今は、少しずつ子育てと仕事の両立ができるようになってきました。

自分にとって、その仕事がマストなのか、それともそれ以外の選択肢もあるのか。自分に制限をかけずに一度、理想のワークスタイルを考えてみても良いのかなと思います。