フリーランス女性が出産前に知っておくべき3つのポイント

By: Gabriel Pinto

こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。

会社を辞めて2年が経ち、その間に結婚・妊娠・出産を経験しました。
妊娠を知った時は、正直、フリーランスって何の保証もないし、無収入!!仕事も色々始めたばかりなのにどうしよう・・・
と不安ばかりが先行していましたが、フリーランスだからこその妊娠・出産メリットも色々ありました。

フリーランスとしての働き方をする人が増えている現代だからこそ、どうやって働きながら妊娠・出産を乗りきれば良いのか(といっても私もまだ現在進行形なので、現時点での経験や感覚を元に)少しでもこれから経験する方の助けになれればと思って3つのポイントをまとめました。

女性のフリーランスとしての働き方

これからフリーランスとして働こうかなと思っている方もいるかもしれませんので、私の経験も交えながらフリーランスで働くってこんな感じということをまとめてみました。既にフリーランスとして働いている方は、この次の見出しから読んでください。

正社員より家事・育児・仕事の時間の確保がしやすい

自分自身で仕事量や仕事の種類も選択できます。在宅でできる仕事や短期の仕事もあるため、妊娠・出産・子供の成長のタイミングで仕事を選択することが可能です。選択の幅が広がる=時間を確保しやすくなります。

在宅でできる仕事であれば、家事や育児の手が空いたときに仕事を入れることもできます。また、オフィスや客先に行かなければならない場合は、両親や親戚、保育園、ベビーシッターなどを活用して、必要な時間だけ仕事場所に行って働くこともできます。仕事を受ける際に、『自宅で作業して良い』『指定された時間だけ現場に行けばよいのか』『子連れでオフィスに行っても良いか』などの条件を確認したり、交渉をしておくと良いと思います。

実際に私の場合は、基本的にパソコンでできる作業は自宅で、内部のミーティングやオフィス作業は子連れOKとしてもらっています。客先でのイベントや講義などの場合は、夫や両親、ベビーシッターさんを依頼して、移動時間を含めて4~5時間預かってもらっています。

ちなみに、平日に時間が取れるので銀行、役所、病院に行く時間が取りやすいです。長時間待つ必要もないので、時間を有効活用できるようになったと思います。

出産後仕事に復帰しやすい

会社員の場合は、産休育休という制度がありますが、フリーランスの場合は出産後、自分自身の体力(気力も)回復していればいつでも仕事に復帰することができます。また、短期間の仕事や自宅でできる仕事から少しずつ始めるなど、育児とのバランスをとりながら自分のペースで仕事を進めることもできます。

私は初めての出産だったので、どれくらい育児が大変なのか全くイメージができていなかったので半年くらい休まないとダメかなと思っていましたが、母に聞いたら『別に1か月くらいで普通に仕事できるよ』と言われてびっくりしました。

確かに1か月くらい経つと、授乳や寝不足状態にも慣れて、出産の時の傷もようやく癒えてきたので、体力的には1か月でも復帰できそうでしたが、私の場合は自分の気力的に産後3ヵ月から仕事を再開しました。

短時間だとしても、仕事をしていることには変わりないですし、職歴書や経歴書を記入する際もブランクが少なく、見栄えが良くなると思います。

独学の勉強もすべて仕事としてカウントできる

妊娠中や産後、作業として仕事をしていなかったとしても、本を読んだり、自分で勉強してることはすべて仕事につなげることができます。何もしていない!ということにはなりません。頭で仕事の構想を練ったり、アイディアを出したり、スキルアップの計画を立てたりすることだって仕事の一貫です。

こういうことをアピールすることができれば、『働く意欲がある人』だという信頼を得ることができると思います。

私の場合、予定日よりも20日間も早く破水してしまい、でもその後2日間陣痛が来なくて入院してベッドでずっと安静にしていなければならなかったのですが、仕事のメールの整理や資料を読むなどの勉強、アイディアを書き出したりしていました。仕事の幅が広い分、どんな時でも仕事につなげることができますし、やった分だけ自分に返ってくる成果主義みたいなものなので、勉強もあまり苦になりません。

①産前(妊娠中)産後にやって良かったこと

産前産後にやっておいて良かったことをまとめました。特にフリーランスならやっておいた方が良いことは、ポイントをお伝えします。

産前(妊娠中)にやってよかったこと

  • 在宅でできる仕事を1本以上持つ
  • 最低3ヵ月分の生活費は貯蓄する
  • 保険など毎月の固定費用の見直し
  • 投資の勉強
  • ベビーグッズで人から借りる、もらえる物の確認
  • 家族で保活の方針を決めておく
  • 夫と病気の対処や予防接種の方針を決めておく
  • 夫と家計・家事分担・仕事復帰時期の話し合い
  • 夫に出産時の事務手続きをお願いするための書類記入
  • 部屋の片づけや模様替え
  • 産後も利用できる妊婦服&授乳服の購入

在宅でできる仕事を1本以上持つ

産後に急に仕事を探そうと思ってもなかなか難しいので、産前に自宅でできる仕事を最低1本以上持っていると経済的にも安心ですし、仕事復帰もしやすいです。今まで契約していた企業であれば、休みに入る前に、どれくらいの時期に復帰を考えていて、在宅でできる仕事から始めさせてもらえるか交渉しておきましょう。

夫と家計・家事分担・仕事復帰時期の話し合い

これは実はものすごく重要でした。出産した直後は、本当に母乳とおむつ替えで1日が終わる感じなで、怒涛の時間が過ぎていくので、なかなか夫と話し合う時間が取れません。しかも、女性は出産すると一気に生活パターンが変わるのに対し、男性は父親になったという実感はほとんど最初のうちはないので、気持ちの上でもすれ違いが生じやすくなり、感情的になってしまう場合もあります
(私も普段わりと冷静なタイプですが、出産直後はずっと家にいなければならないストレスで、夫に自分の今の状況や気持ちをぶちまけてしまったことがありました…。言ったことで、“そんなに大変だったんだね、ごめんね分かってなくて”と理解を示してくれたので良かったですが)

うちの場合は、生活費などすべて折半だったのですが、

  1. 私の収入が減るのでそこの割合をどうするか
  2. 復帰するにあたってどのように家事を分担するか
  3. 復帰するタイミングに合わせて私が外出する必要がある場合はどのような順序で預け先を探すか

などを話し合って決めておきました。

1つ、家事分担について、リストアップしての家事分担はおすすめしません

結局私の方が家にいる時間が長かったり、家事自体をやるのが速かったりして、できていないことに対するイライラややってくれないことに対する不満が溜まっていきました。今は、夫が好きなこと(子どものオムツ替えなど面倒を見る)、ゴミ出しなど外出のついでにお願いできることを中心にやってもらっています。結果的に、そちらの方が、お互い気持ちよく生活できるようになりました。なので、今まであまり家事をしていなかった旦那さんに対しては、リストアップはあまりお勧めしません。

産後にやってよかったこと

  • 育児書だけを信じずに色々な著者の本を読む&インターネットで調べる
  • 子どもとの外出・遠出(自分以外の人に抱かれることに慣れさせる)
  • 産後ヨガと整骨院通い
  • 夫婦で子育て支援センター(児童館)に行く

子どもとの外出・遠出(自分以外の人に抱かれることに慣れさせる)

1か月検診が終わると赤ちゃんと一緒におでかけできるようになりますが、私はわりと早い段階から一緒に外出したり、遠出(帰省や旅行)に出かけました。そして、色々な人に会って、抱っこしてもらうようにしました。赤ちゃんの性格もあると思いますが、小さい頃からのおでかけに慣れているせいか、電車やバスに乗っても泣かないですし、私以外の人に抱っこされてもニコニコしています

仕事で誰かにちょっと見ててもらわないといけない時に、ママ以外の人に慣れていると楽です。赤ちゃんも仕事していることがわかるのか、私が抱っこしながら電話をしていると、ちゃんとその間は黙っていてくれます(笑)

パパにも積極的におむつ替えや抱っこをしてもらうことで、慣れていれば、少しの間パパに面倒を見ていてもらうこともできます。

②フリーランスの保活について

フリーランスだと保育園に入れないだろうなと思いつつ、本当に入れないのかな?と思って私も一通りの応募手続きをしてみました。私も手続きをして自分の誤解に気づいたのですが、フリーランスだから保育園に入れないのではないということです。

正社員もフリーランスも働いていることに変わりはないわけですから、保育園に入園するための条件に差はありません。

ポイントは、『どこで、どれくらいの時間仕事をしているか』ということです。

もし、フリーランスでも家以外の場所で平日週5日間、1日8時間以上働いているとしたら条件は正社員と同じです。契約企業に『就労証明書』を書いてもらえればOKです。

仕事が複数あるのであれば、『労働状況申告書』にどこでどれくらい働いているかを記載して提出すれば良いそうです。

多くの自治体はポイント制を採用しています。(詳しくはご自身の住む自治体で確認してくださいね)例えば、渋谷区の場合は夫婦ともに自宅以外で週5日以上働いていると44ポイントとなり、それ以外に母子家庭であったり、兄弟が既に保育園に入園していたり、認可保育園以外に預けて既に仕事に復帰していると加点されます。

自宅で仕事をしている場合は、残念ながら44点を大幅に下回ってしまいますので、待機児童の多い自治体では入れない可能性が高いと思います。

私の場合は、早めに仕事復帰したかったので、自宅でできるように交渉していた関係で、ポイントが34点でした。第一志望の保育園は、0歳児の募集数が12名に対し、応募数が64名だったので倍率が5.33倍。当然、44ポイントの人から順に入園が内定する形になります。

(平成30年4月1日保育所利用申し込み内定状況の中で、0歳児の倍率が最も高い保育園は、11.11倍でした!)

もし、確実に保育園に入りたいと思っているフリーランスの方は、審査を通りやすくするために、ポイントを集めるか、待機児童の少ない地域に引っ越すことをお勧めします。

追記ですが、2年目(息子1歳)は第一希望の一番家から近い保育園に内定を頂くことができました!フルタイムの仕事形態になったことと、待機児童として居宅訪問型制度を利用して働いていたからだと思います!以下の記事に居宅訪問型の良かった点なども記載しましたのでよかったら合わせて読んでみてください。

子どもを保育園に預けて仕事を継続するかどうか迷った時は?

③妊娠・出産においてフリーランスでもらえる給付金や助成

雇用保険に加入していないと育児休業給付金はもらえませんので、そういう意味ではフリーランスだと正社員の働くママよりも保証がない、もらえるお金が少ないと言えます。でも、フリーランスでももらえる給付金はありますので、私が渋谷区で受け取った物をまとめてみました。詳しくはお住まいの自治体に確認してください。

妊婦検診費用の助成

渋谷区では妊娠がわかり、母子手帳をもらいに行く際に、助成金などの案内や受信票をセットでもらうことができます。妊婦検診費助成の受診票は、写しになっていて、氏名や住所などを記入して妊婦検診の時に病院に提出すると費用の一部を自治体が負担してくれます。回数は14回なので、14枚受診票が入っているのですが、その回数を超えるとすべて自費になります。妊娠や出産は保険が適用されません。最初の頃は1か月に1回ですが、週数が進むにつれて、2週間に1回、1週間に1回となってくるので、14回の中に収めたい場合は、計画的に検診の予約を入れるといいと思います。

出産育児一時金

フリーランスだと国民健康保険に加入していると思いますが、これは会社員と同じように出産の際に申請をすると、1人につき42万円が支給されます。私が出産した病院では、同意書を事前に提出しておくと、精算の際に42万円を引いた金額のみ請求されるようになっていました。(私の場合は、出産前に3日入院したのもあり、20万円くらい自腹になりました。)

特にこだわりがなければ、42万円でお釣りが来る病院もありますし、クレジットカードの限度枠があれば、病院で一旦全額をカードで支払ってポイント付与を狙い、後から自分で42万円の受け取りを申請するということも賢い手かもしれません。

児童手当

子ども1人につき月額15,000円(3歳まで)が指定の口座に振り込まれます。その後、中学校卒業までは10,000円になるようです。

これは申請を忘れると受け取れませんので、出生届と一緒に必ず申請書を提出しましょう。うちは、夫にすぐに提出してもらえるように出産前に準備しておきました。

子どもの医療費助成

医療費が無料(自治体によっては軽減)になります。医療証というものが送られてきますので、保険証と一緒に病院で提示します。

自治体独自の助成金

渋谷区では、『ハッピーマザー出産女性金』という1人の出産につき100,000円を支給されるという助成金がありました。出産の一時金があるかどうかは、お住まい地域のホームページや役所の窓口で確認してみてください。

おわりに:仕事と出産を両立するためのアドバイス

私は、会社員時代にたくさんのお母さんが働きながら子育てを頑張っている姿を見てきました。本当に保育園の送り迎え、家事、仕事、すべてをこなしていて、すごい・・・私にはできないと思っていました。それと同時に、時間に追われていてちょっと大変そうだなとも感じていました。

約10年間、仕事(飲み会)と趣味のフラメンコにお金と時間の8割をつぎこんできた私は、結婚して子ども欲しいし、もっと自分らしく時間にゆとりを持って子育てしたい、でも専業主婦になるのも自分にはむいてないなと思った時に、どうしたら全部可能になるかな?と考えて、選択したのが会社を辞めてフリーランスとして働くことでした。

自分が求めていることが明確になっていれば、準備次第で実現は可能です。
できないと最初から諦めずに、情報を調べたり、人に聞いたり、どうしたらできるのかを考えて行動してみてください。私の経験が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。

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