こんにちは、キャリアアドバイザーの白木賀南子です。

最近では、会社を辞めて独立する女性が増えていると思いますが、独立するにはどんな仕事があって、どんな資格が必要なのか気になりませんか?

ここでは「独立する=会社員として組織の中で仕事をするのではなく、自分で仕事をすること」ということで、会社を設立しなくても、フリーランスや個人事業主も独立と考えて書いていきます。

昔、会社という組織が存在しなかった時代は、個人商店などみんな個人で商売をしていました。会社員という職業が誕生したのは、実は最近のことであり、必ずしも会社で働くことが義務なわけではありません。あくまで、働き方の1つです。なんとなく、大学を卒業したら就職活動して会社員になるという流れが一般的になってきており、私も学生時代は、会社員になるのが当たり前だと思っていました。独立したいと思っている方に向けたメッセージをさくっと知りたい方は、動画もぜひご覧ください。

女性が独立を考える理由

独立を考える理由は様々ですが、特に女性の場合の例をここで挙げてみたいと思います。

指示された仕事ではなく自分で仕事を生み出したい

会社で誰かの下で与えられた仕事をするのではなく、社長や個人事業主になって自分自身で仕事を生み出したい、もっとクリエイティブな仕事をしたいという思いがある方は、独立を選択することが多いようです。会社員の時は、会社が守ってくれるかもしれませんが、独立したらそうはいきません。自由と責任は表裏一体ですが、自分で仕事を創造したり、選択できるというのは誰しも楽しいものですよね。

もっと成長したい、チャレンジしたい

毎日同じことの繰り返し、だんだん仕事にも慣れてきてしまい成長が感じられない、もっとチャレンジして自分の能力を磨きたいなど自分の成長を目的に独立される方も多いです。独立ではなくても、新しい会社や業界への転職を選択する方もいますが、いずれにせよこれまでの安定を捨て、やりがいや達成感を求めて環境を変えることは非常に勇気があり、素晴らしいことだと思います。

収入アップ、成果主義が良い

実力がある方は特に、会社の評価が低い、全然昇給しない、仕事量と給料が合っていないなど不満を抱えている人が多いようです。仕事はできる人に集まってしまうという法則があるので、年次が上がれば上がるほど益々不満が募ります。ましてや、副業禁止の会社がまだまだ多いですから、収入をもう1本増やすということも会社員ではなかなかできません。独立して確実に収入がアップする保証はありませんが、仕事を増やしたり、新たな仕事にチャレンジした分、成果につながりやすいことは間違いありません。

好きなことを仕事にしたい

昔から憧れていた仕事、好きなことを仕事にしたいと思って独立する方もいます。もし、自分が本当に大好きで、時間も忘れてその仕事に没頭できるくらいの何かに出逢うことができているのでればとても幸運なことであり、ぜひチャレンジすべきだと思います。「よく好きなことを仕事にするな」と言われますが、それは好きの度合いがそこまで強くないことを仕事にしてしまったから失敗するのだと思います。私の知り合いの社長さんで、本当に休みもなく働いている女性がいますが、大好きなことなので仕事が楽しいし、休みがないっていう感覚はしないそうです。

サラリーマンに疲れてしまった

手に職があり、お客様にも満足してもらえる仕事ができるようになってきたけれど、職場の人間関係に疲れてしまった方は多く、サラリーマンなんて疲れた!と感じる方も多いようです。自分で仕事を取って来られるのであれば、疲れた!嫌だ!というマイナスの状況を打開するために独立という選択をすることも良いことだと思います。ただ、なんとなく嫌だから会社を辞めたいという人にはおすすめしません。そういう方は、勢いで辞めてしまうと後悔しますので、一度独立した時のデメリットも知り、ゆっくり考えてみましょう。

フリーランスのメリット、デメリットについてはこちらの記事もご覧ください。

 

女性が独立しやすい職業のタイプ

フリーランスとしての職業

組織に属さずに案件ごとに仕事を個人で請け負うのがフリーランスですが、女性が活躍している職業をご紹介します。なお、個人事業主とフリーランスってどう違うの?と思われる方がいるかもしれませんが、個人事業主というのは税務上の区分で、法人を設立していないフリーランスの人は個人事業主になります。

WEBデザイナー、エンジニア

スキルがあれば案件を受注して、自分のペースで働くことができます。パソコンさえあればどこでも場所を選ばず仕事ができるのもメリットです。

ライター・編集者

文章を書いたり、構成したりすることが得意であればライターは全くの異業種からでも参入障壁は低いと言えます。パソコンがあれば場所を問わず、自分のペースで仕事ができます。編集者として出版社などに勤めていて、独立するパターンも多いようです。

コンサルタント業・ライフプランナー

これまでの経験や資格を活かしてコンサルタント業をしている人も多くいます。お客様の課題を解決するためのノウハウや知識があり、解決策を提供することができれば、それ相応の報酬を受け取ることができます。保険のライフプランナー(個人事業主)として活躍している女性も増えているようです。

翻訳家

英語など日本語以外の言語に堪能であれば、翻訳作業を仕事にすることができます。1文字いくらなど金額設定は様々ですが、翻訳作業を受発注するサイトなどもあるので登録しておくと仕事を見つけることができます。

デザイナー

チラシや名刺などの紙媒体やイラスト、ロゴなどのデザインの作成依頼を受けて作成、納品をする仕事ですが、デザイン経験がある人であれば、独立して自分で仕事を受けることが可能です。

カメラマン

子どもができてカメラを勉強し始めたらハマってしまってそのまま仕事にしてしまいましたという人をよく聞きます。フリーで活躍する人は、フォトスタジオを持つのではなく、フリーでお客様の希望の場所に出張して撮影すしているようです。

ネットショップ

インターネット上にショップを持ち、ネットで物を販売します。海外から安く仕入れたアイテムや自分で作ったアイテムを売ったり、動画を配信して知識やノウハウを販売している人もいます。価値のある商品(本やゲームソフトなど)を仕入れて、インターネット上に出品して差益を得る仕組みである「せどり」なども人気です。商品を自宅に保管したりするので、保管場所が必要になるのが難点です。

インターネットビジネス

パソコンがあれば初期費用をほとんどかけずにスタートできます。場所を問わず、家事や育児のすき間時間に業務を行うことができるのも魅力です。
ブログやWEBサイトを運営し、商品紹介によって収入を得る「アフィリエイト」や最近ではYouTubeの動画の再生回数に応じて広告収入を得る「YouTuber」も人気ですよね。簡単にスタートはできますが、すぐに儲かるものはありませんので、根気よく続けるエネルギーが必要です。

開業・店舗を持つ職業

自分でお店を開くパターンの仕事にも色々あります。ただ、こちらは家賃などの固定費もかかってくるので、事業計画などきちんと考えてから開業する必要があります。

エステサロンやネイルサロン

フェイシャルサロン、ボディケア、ネイルアートなどの技術を売る仕事です。自宅で開業している人もいますが、最近ではライバル店が多く集客が難しいという面もあるようです。他との差別化やリピーターをいかに増やすかという努力が必要になります。

カフェやレストラン

料理が好きだったり、サービス業が好きな人はカフェやレストランの運営は夢の職業かもしれません。飲食店は集客はもちろん、衛生上の問題など様々な課題があり、収益が上がるまでには少し時間がかかる可能性があります。

ダンス・ヨガ教室

ダンスやヨガなどの教室を開講し、レッスンを行います。趣味など好きで続けていることが仕事になるパターンが多いようです。ある程度動ける場所が必要になりますが、レンタルスタジオなどを借りて開講している人が多いようです。

着付教室

テレビCMをしているような大手の会社ではなく、個人的に習いたいと思っている人は多いと思います。(なんとなく大手だと高い着物を買わされそうというイメージがある人も・・・・)開業に資格は必須ではありませんので生徒さんを集められるのであれば、自宅ですぐにでも始められます。ただし、資格や免許があったほうが信頼度は増します。着物は、着ていく場面が少ないので、着物を着ておでかけするような機会もプロデュースしてあげると喜ばれると思います。

料理教室

着付と同じように、資格が必須ではありませんので、生徒さんを集めることができればすぐにでも自宅でスタートできます。キッチン付きのレンタルスペースを借りて行うこともできます。料理は、写真の魅力が一番大切なので、写真と相性の良いInstagramをスタートしてファンを増やしていくのが良いと思います。

独立する際に役立つ資格

弁護士、会計士、税理士、行政書士など仕業の資格はもちろん独立開業しやすい資格ですが、取得するのにものすごい勉強量と時間が必要になってきます。また、これらは専門職として資格がないと仕事ができない職種です。

フリーランスで仕事をしようとする場合、職種によっては資格は必須ではありません。既に経験豊富で、資格以上の知識があって、仕事を受けることができる人は資格は必要ないかもしれません。ただ、経験が浅かったり、ブランクがあって最新の知識を勉強した方が良い場合は資格取得が有効な場合があります。

WEBデザイン技能検定

WEBデザイナー用の国家資格で、3級は誰でも受験可、2級は2年以上の実務経験(または、協会が定めた科目・学校を卒業)が必要、1級は、7年以上の実務経験、(または協会が定めた科目・学校を卒業し3年以上の実務経験、2級取得後に2年以上の実務経験)これからWEBデザインを勉強しようという国家試験なので、資格としてアピールしやすいというメリットもあります。

ファイナンシャル・プランニング技能検定

ファイナンシャルプランナーになりたいという人だけでなく、保険以外にも年金、資産、不動産、相続などの知識も身に付きます。ただ、資格として仕事に結びつくとしたら、保険関係かコンサルティングやセミナー業をやりたい方向けだと思います。

ネイリスト技能検定

ネイルサロンを開きたいという方は、取得しておくとお客様に安心してもらうことができ、信頼が増す可能性があります。サロンで経験を積むために勤務する場合も持っていると有利です。

独立や資格の前に身につけておくべきスキル

独立する際に、資格よりもまず最初に身に付けておくべきスキルがあります。それは、コミュニケーション能力です。

独立する、フリーランスとして働くということは、自分で仕事を取ってくる必要があります。もしも、コミュニケーションが取れないと判断された場合、仕事を任せてもらえなかったり、面談や契約すらしてもらえない可能性があります。

コミュニケーションが苦手という方はぜひ、自己紹介で自分の経験や強みをアピールしたり、しっかりと相手の質問の意図をくみ取って答えるといった能力は身に付けておきましょう。

また、挨拶の仕方、敬語の使い方、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)といった最低限のビジネスマナーも身に付けておく必要があります。この人と一緒に仕事がしたい!この人がいないと困る!と相手に思ってもらえれば自然と仕事を依頼してもらうことができるようになります。

独立したい理由や目的を書き出してみよう!

なんとなく独立したいと思っている方は、まず「なぜ自分は独立したいのか?」「なぜ独立しないとだめなのか?今の職場ではやりたいことが実現できないのか?」を紙に書き出してみてください。

見切り発車をして後悔はしてほしくないです。一人で悩むよりも、誰かと話してアウトプットした方が、自分が本当にやりたいこと、本当はどうしたいかが明確になっていきますので、自分がこうなりたい!と思っている人にぜひ会いに行って話しを聞いてみてください。

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